日本陸連の沢木啓祐副会長(67)は29日、東京都内で開かれた理事会で、国際陸連の新規定に合わせ、男女同時スタートのマラソンなどのレースで女子選手が日本記録を出した場合、日本記録と区別して日本最高記録として扱うとの見解を示した。

 国際陸連は男子のペースメーカーに引っ張られ、女子選手が記録を更新するのは不公平と判断し、8月の総会で世界記録についての規定を変更した。11月1日以降のレースで適用する。

 現時点で過去の記録の扱いは未定だが、新規定を適用した場合、男女同時スタートのベルリン・マラソンで記録された野口みずき(33=シスメックス)ら3選手の2時間19分台の記録は日本最高記録扱いとなる。新たな日本記録は野口が2003年に大阪国際で記録した2時間21分18秒となる。