日本陸連は29日、東京都内で理事会を開き、河野洋平会長が「メダル1、入賞4」の結果に終わった世界選手権(大邱=韓国)について「特に男子短距離はもうひと頑張りしてほしい。400メートルリレーは手品じゃあるまいし、バトンパスがうまいだけじゃ駄目だ」と一喝し、個人の走力アップに奮起を促した。

 河野会長は女子マラソンも課題に挙げ「(5位入賞の)赤羽選手が大いに頑張ったが、ロンドン五輪ではリベンジを期待したい」と述べた。

 瀬古利彦理事も惨敗したトラックの長距離種目に言及し「日本選手があまりにひ弱過ぎる。本当に力のある選手が選ばれているのか疑問だ。もっと骨太の選手を育てないと、マラソンにつながっていかない」と訴えた。