<山口国体>◇7日目◇7日

 成年女子5000メートルで西原加純(22=ヤマダ電機)が15分23秒80で優勝し、ロンドン五輪標準記録Bを突破した。レースはテグ世界陸上13位の新谷仁美(23=佐倉アスリート倶楽部)が引っ張り、西原と世界陸上1万メートル14位の吉本ひかり(21=佛教大)、正井裕子(31=日本ケミコン)の3人がそれにつく展開。西原が残り800メートルからスパートすると新谷が後れ、ラスト400メートルで正井と吉本も振り切った。「国体は2回目の出場で初優勝。狙える位置にいるとは思っていましたが、勝つことができてうれしいです」。

 西原は2年前のユニバーシアード1万メートルで金メダル、5000メートルで銀メダルを獲得。昨年の全日本大学女子駅伝では3区で区間新記録を樹立して、佛教大の2連覇に貢献した。今年4月にヤマダ電機に入社し、2週間前の全日本実業団1万メートルでも自己新で優勝と絶好調だ。色白で女子アナの平井理央に似ていると人気もある。

 勝ったことは素直に喜んだが、今大会ではA標準の15分15秒00が目標だったという。新谷と絹川愛(22=ミズノ)の2人がすでにA標準を突破済み。B標準では選考で優位に立ったとはいえない。「(B標準が)うれしくなくはないのですが、まだBなので、これからです」。ラスト1周を66秒でカバーするなど余裕が感じられた西原。A標準突破も遠いことではなさそうだ。