全日本実業団対抗女子駅伝(18日12時10分スタート)に出場するダイハツが2人のエースランナーを擁して優勝戦線に殴り込む。

 木崎良子(26)と中里麗美(23)というスピードのあるマラソンランナー2人がそろったのは、ダイハツには大きなアドバンテージだ。木崎が11月の横浜国際女子マラソンで優勝し、五輪代表候補に躍り出た。5000メートルでも五輪B標準を破っているスピードが武器だが、横浜で終盤のスタミナにも自信をつけた。3区の区間賞候補だろう。また、中里は今夏の世界陸上マラソンで10位と入賞にあと一歩と迫った。木崎と比べるとスタミナ派だが、6月の日本選手権1万メートルで2位とトラックのスピードも上がってきた。3年連続で5区を好走しており、こちらも区間賞候補だ。

 開催地変更で1区の距離が延びた。上り坂もあり、力のある選手を起用する必要性が高まった。林清司監督は「坂井田(歩)と出田(千鶴)が1万メートルで自己新を出した。ウチには有利になる」と歓迎している。台風の目となりそうだ。