男子マラソン代表の藤原新（３０＝ミキハウス）が、１カ月後のロンドン五輪に向け「川内メソッド」を導入した。札幌ハーフ国際マラソン（７月１日、円山競技場発着）の前日公式会見が３０日に当地で行われた。６月から北海道合宿に入り、藤原はこの１週間で４本目のレースだ。２３日のホクレンディスタンス士別大会で１万メートルを１日に２本走り、それでも２９分９秒００と２９分０秒９８の好タイム。続く中３日の２７日には、同深川大会で５０００メートルを１３分５４秒８３と自身７年ぶりの１３分台も記録した。

　藤原は「質、量ともにこなせている。その中でいい体ができている」と自信満々。そして今回、再び中３日で札幌ハーフを走ることには「これも川内メソッド（方式）です。実戦で（状態を）上げていきたい」。市民ランナーの星・川内優輝（埼玉県庁）ばりに実戦レースで鍛え上げる手法をまねたことを認め、「（１時間）２分半くらいで走りたい」と、夏のレースとしてはハイレベルな記録を掲げた。