経営合理化を理由に3月末で廃部となるエスビー食品陸上部の受け入れ先がソーシャルゲーム(交流ゲーム)大手ディー・エヌ・エー(DeNA)に決まったことが7日、関係者の話で分かった。今週中に発表される。

 エスビー食品には男子マラソンの元エースでスポーツ推進局長を務める瀬古利彦氏(56)らスタッフ6人、2008年北京五輪長距離代表の竹沢健介(26)や上野裕一郎(27)ら選手6人の計12人が所属しており、全員が移籍する。

 DeNAは11年にTBSホールディングスから横浜ベイスターズを買収し、プロ野球に参入。元巨人の中畑清氏を「横浜DeNAベイスターズ」の初代監督に迎えた12年は最下位に終わったが、新たに陸上界にも進出することになる。

 エスビー食品は1954年に創部。80年代には中村清監督(故人)の下で大学の有力選手が続々と加入し、瀬古氏をはじめ多くの五輪選手を輩出した。