来秋(9~10月)のアジア大会(仁川=韓国)代表選考会を兼ねた第67回福岡国際マラソン(平和台陸上競技場発着の42・195キロ=日刊スポーツ新聞社後援)は、12月1日午後0時10分にスタートする。

 レースを翌日に控えた11月30日、各選手は福岡市内のホテル周辺で最終調整した。

 09年世界選手権で入賞し、ハーフマラソンでは日本記録を持つ佐藤敦之(35=中国電力)は、この福岡を最後に現役を引退する。「入社1年目と(北京五輪代表を決めた)2007年もここを走った。最後は思い出の福岡でと思った」と花道を飾る意気込みを語った。

 昨年4月に中国電力を休職し、故郷の福島に戻り震災復興を、若年層の競技力向上などを手助けしながら支えた。「とりあえずケジメとして走ります。ケガが多く(調整は)出来ていないに等しいけど、完走を」と佐藤。五輪最下位の屈辱を、翌年の世界選手権入賞の結果で晴らした「会津魂」を最後まで見せる。