ちょうど50年前に東京五輪陸上の競歩50キロが行われた18日、東京・府中の森公園から、競歩とマラソンの折り返し点を経由し、味の素スタジアムをゴールとする歩くイベント「オリンピックを讃えて歩こう!

 記念讃歩」が、約100人の参加者を集めて開かれた。

 イベントには、東京五輪マラソン金メダリスト、アベベ・ビキラ(享年41)の息子で、外務省の招請で来日中のイエトナイエトさん(45)と、同五輪競歩代表の江尻忠正さん(80)も参加。約5キロを完歩した。

 イエトナイエトさんは、参加者からのサインや記念撮影の求めに、気さくに応じた。「今日は、しっかり歩ききりました。6年後の東京五輪でも、レースが無事に終了することを願っています」と笑顔で話した。「50年前は、土砂降りの雨の中でのレースでした」と感慨深そうに振り返った江尻さんは「80になっても、いまだにヒザが痛くなったことはありません。いかに上手に歩くかが、長生きの秘訣(ひけつ)でもあります」と、参加者に呼びかけていた。