<第91回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ)

 連覇に挑んだ東洋大は、青学大の背中を見ることもできなかった。12分近く離されての3位。2位以内を逃すのは7年ぶりだった。

 参考扱いながら、3年前に打ち立て、抜かれるはずがないと考えていた10時間51分36秒の総合記録も破られた。酒井俊幸監督(38)は「青学大は私の想像を超える強さ、速さだった。(このぐらいだと)決めつけていた時点で私の負け。どこかにおごりがあった」と反省した。

 2区で区間賞を取ったエースの服部勇馬(3年)は、レース後の「反省会」で「青学大の選手たちみたいに、流れを変えられる走りができず、エースとしての走りがまだまだできませんでした。この大差を1秒ずつ削って、必ず王座奪還します」と涙ながらに誓った。弟で、昨年区間賞を取った7区で今年は3位だった弾馬(2年)も涙を流しながら「自分もエースになるしかない。そういう危機感を持っていきたい」と、雪辱を誓った。