豊田自動織機女子陸上競技部は20日、2008年北京五輪代表で1500メートルの日本記録を持つ小林祐梨子(26)の引退と退社を発表した。

 同部関係者によると、座骨神経痛にここ数年悩まされて思うような成績を挙げられなかったことが理由。

 兵庫・須磨学園高時代の06年、横浜で行われたセイコー・スーパー大会の1500メートルで自身の日本記録を更新する4分7秒86をマークした。07年に豊田自動織機に入社し、社内留学制度を利用して岡山大に進学したため、日本実業団陸上連合から「勤務実態がない」と登録を拒否されて混乱したこともあった。

 北京五輪は5000メートルで予選落ちし、09年世界選手権の5000メートルで11位となった。