<東京マラソン>◇27日◇東京都庁前-東京ビッグサイト(42・195キロ)

 異色の市民ランナーが、世界切符をつかんだ!

 陸上の世界選手権(韓国・大邱=テグ、8月27日開幕)の代表選考を兼ねたレースで、ノーマークの川内優輝(23=埼玉陸協)が2時間8分37秒で3位に入った。序盤からアフリカ勢のハイペースに食らい付き、38キロすぎで先行する尾田を逆転。日本人トップでゴールし、選考基準の「9分29秒以内」も楽々クリアした。川内の略歴は以下の通り。

 ◆生年月日

 1987年(昭62)3月5日、東京都世田谷区生まれ。

 ◆経歴

 春日部東高-学習院大-埼玉県庁。派遣で春日部高定時制の事務職員。

 ◆陸上歴

 小1から走り始め、春日部東高校時代は駅伝で関東大会出場。学習院大では学連選抜入りし、箱根駅伝に2度出場。

 ◆マラソン

 初挑戦は09年の別府大分マラソンで、2時間19分26秒で20位。これまでの最高は昨年の東京マラソンで2時間12分36秒(4位)だった。今回が6レース目。

 ◆練習

 出勤前の午前中に2時間。水曜日にスピード練習、土曜日に東京・駒沢公園で距離練習。同公園内を20周(約43キロ)。山の中を走る「トレイル・ランニング」も好んで行う。

 ◆趣味

 旅行。遠征先で、町を歩くことが好き。

 ◆今年のテーマ

 現状打破。「自分ではブレーク・スルーとも言ってます」。

 ◆家族構成

 母美加さん、弟鮮輝さん、鴻輝さん。

 ◆サイズ

 身長174センチ、体重62キロ。