日本陸連は12日、都内で理事会を開き今秋アジア大会(9月19日開幕、韓国・仁川)男女マラソンの日本代表(男女各2人)を発表した。男子は、いずれも日本人トップで昨年12月の福岡国際3位の川内優輝(27=埼玉県庁)と、2月の東京8位の松村康平(27=三菱重工長崎)を選出した。

 女子は9日の名古屋ウィメンズで日本人トップの3位に入った木崎良子(28=ダイハツ)が順当に選ばれた。2人目はその木崎と残り250メートルまで競り合った早川英里(32=TOTO)を選出した。

 公務員ランナー川内はこの日、勤務する埼玉・春日部高定時制の卒業式のため報道対応はなし。コメントで対応し「『アジア大会で金メダルを取れなければ真夏の北京世界選手権の日本代表選考レースには出ない』と退路を断ち、覚悟を決めて練習を積んできました」という2度の選考会が不本意だったことを振り返った。その上で「今後は、再び『日本代表』としての自覚を持ち、自分自身の考える『日本代表の理想像』を追求していきたいと思います」と結んだ。