<第91回箱根駅伝>◇3日◇復路◇箱根-東京(5区間109・6キロ)

 青学大を初優勝に導いた立役者・神野大地(3年)が、大会の最優秀選手に選出された。山登りの往路5区で「柏原超え」となる1時間16分15秒の驚異的なタイムで区間賞獲得。復路に4分59秒の貯金をもたらした当然ともいえる受賞だ。

 驚異の走りを見せて一夜明けたこの日、大手町でアンカー安藤を迎え入れた。勝利の喜びは「夢みたいで現実を受け止められない」と話し、前日の快走も「78分30秒を目標にしていたので正直、自分が一番ビックリしています」と笑みをはじけさせた。「1年間、箱根を最大の目標に練習してきた。その成果をきのう全て出し切れました」と話す一方で、故障で苦しかったことも吐露。「山登りを期待されていた。不安は親にしか言えなかった」と話した。今月は全国都道府県駅伝に出場予定。2月以降は丸亀ハーフ、学生ハーフに出場し、ユニバーシアード出場を当面の目標にする。