12年ロンドン五輪男子マラソン代表の藤原新(33=ミキハウス)が、ケニア修行の成果で復活する。9日、大阪市内のホテルで同社の「新春祝賀会」に参加。出場予定の東京マラソン(2月22日)に向けて、関係者ら約1200人の前で「14年はスランプの年でしたが、東京マラソンで勝ちます」と必勝宣言した。

 14年は存在感が示せなかった。同7月にゴールドコーストマラソンに出場したが、ライバル川内が3位に入る中で15位に沈んだ。復活のため「本気で飛び込もうと思った」とケニア修行を決意。同国で標高2400メートルにあるイテンに8月から2カ月間、滞在。現地のランナーに交じって汗を流して「自分の走りを見直すきっかけになった」と言う。帰国直後はその反動から調子を落としたが、昨年12月から練習を再開した。

 自己ベストの2時間7分48秒は3年前の東京マラソンで出したもの。藤原は「もう1度、7分台を出したい。今年は飛躍の年にする」ときっぱり。同大会は世界選手権(8月、北京)の選考レースを兼ねている。東京から北京、そして16年リオ五輪につながる道を目指して、藤原が再スタートを切る。【益田一弘】