<世界陸上>◇29日◇女子100メートル準決勝◇韓国・大邱スタジアム

 福島千里(23=北海道ハイテクAC)の決勝進出は成らなかった。11秒59(向かい風1・5メートル)で第3組8位に終わり、世界大会ファイナリストの夢は持ち越された。それでも同種目での準決勝進出は日本女子初の快挙だった。

 スタートの反応時間は0・159秒で、11秒02で同組1位となった優勝候補筆頭のカメリタ・ジェッター(31=米国)の0・191秒よりも良かったが、世界の走りにまだ追いつくことはできなかった。

 「もっともっといけるはずだったのに、がっくりした。これが今の精いっぱいなのかもしれない」と力の差を実感した福島。「自分の力以上のことを出さないといけない。そのためには相手の力を借りて自分の力を出せるレースができたらいい」と反省した。

 この反省を生かし、次のレースに臨むが、「このがっくしを200メートルでプラスにして、リレーでよかったなと終わりたい」と福島は笑顔で気持ちを切り替えていた。