<世界陸上>

 日本陸連強化委員長の高野進・日本代表監督が31日、女子20キロ競歩が行われた韓国・大邱のクッチェボサン運動記念公園で、前半戦の日本代表の戦いぶりを総括した。

 9日間の大会は、この日で5日目が終了した。ここまでメダルは男子ハンマー投げで室伏広治(36=ミズノ)が獲得した金メダル1個。入賞は女子マラソンの赤羽有紀子(31=ホクレン)、男子20キロ競歩の鈴木雄介(23=富士通)の2つ。「室伏の金は、われわれにとって待望のメダル。全員が喜び刺激を受けた」と相乗効果を口にした。ただ女子マラソンに関しては、メダルを計算していただけに「赤羽が頑張って何とか5位に入ったが、結果として(期待に)応えられなかった」とした。

 また、決勝進出システムが4ラウンドから3ラウンドに変更された短距離種目で、福島、岸本、久保倉が準決勝に進出したことを、今後に結びつけることも期待しつつ評価。「準決勝の難しさで洗礼を受けた。そこで力を発揮できるか封印されるかを学習してもらって、いずれ決勝を目指すレベルになってほしい」と話した。

 全体的にみて「世界トップが集まる中、戦える種目では力を発揮している。後半もいい流れになるのでは」と期待した。