<陸上世界選手権>◇第6日◇15日◇モスクワ◇女子走り高跳び予選

 ママさんジャンパー福本幸(36=甲南学園AC)は1メートル78の予選A組13位に終わり、決勝に進めなかった。

 1メートル83の3回目。右ふくらはぎが触れてバーが落ちた時点で福本の挑戦は幕を閉じた。今季マークした自己ベストから9センチも低い高さをクリアできず「まさか落とすとは思わなかった。いい跳躍ができていて、何で落ちたんだろうという感じ」と首をひねった。

 敗因の一つは「日本にはない」(福本)という慣れないタータンにあった。棒高跳びチームの選手からも「大変な競技場ですよ」とアドバイスを受けていた。「硬いのに(身体が)浮かない」という特殊なタータン対策として、足からの反発ではなく、身体を自ら引き上げるようにしたが、思ったように記録は伸びなかった。

 36歳のベテランは「まさかこんな高さでの失敗は考えていなかった。ビデオを見て、修正したくなるのか、これが限界なのか考えたい」と今後については未定とした。