全国高校バスケットボール選抜優勝大会(ウインターカップ)が23日、東京体育館で開幕する。女子宮城代表・明成のセンターで中国人留学生の陶雪■(3年)が、脾臓(ひぞう)損傷というアクシデントを乗り越えて全国舞台に立つ。
感謝の思いが、あふれてきた。10月19日の県大会決勝。陶は10得点と活躍し、大会15連覇中だったライバル聖和学園の撃破に大きく貢献した。「私がダメな時も、みんながカバーしてくれた。みんなのおかげで、ここまでできた…」。試合後、195センチの長身をかがめ、タオルで顔を覆って涙を隠していると、チームメートが頭をなでて健闘をたたえてくれた。
7月の練習試合中、陶はアクシデントに見舞われた。激しくボールを奪い合った際、相手のひじが腹部を直撃。激しい痛みと、吐き気が止まらない。緊急手術を受けて2週間入院した。退院後もしばらく痛みが残り、本格的に練習を再開できたのは9月中旬だった。連日、病院に見舞いに来てくれた仲間は、復帰の際も「焦らなくていいよ」と温かい言葉をかけてくれた。
桜井俊夫監督(58)の知人の紹介で来日。陶は「言葉が分からなくても、みんな積極的に話しかけてくれた」と1年時の入部直後を振り返る。進学が決まった山梨学院大では競技を続けるとともに、通訳など国際関係の仕事に就くための勉強に励む。「大会では、持っている力を出し切りたい」。高校最後の舞台で、仲間と最高の思い出をつくる。【由本裕貴】
◆陶雪■(タオ・シュエティン)1990年5月7日生まれ。身長236センチを誇るプロバスケットボールbjリーグ浜松・東三河フェニックスの孫明明と同じ中国・黒竜江省出身。第六十九中1年時から競技を始める。幼いころはバレーボールも経験。趣味は音楽鑑賞。家族は両親。195センチ、70キロ。血液型O。
※■は女へんに亭


