<全国高校バスケット選抜優勝大会:京北92-91市船橋>◇3位決定戦◇29日◇東京体育館

 関東勢同士の戦いは、京北(東京)が市船橋(千葉)に92-91の1点差で競り勝ち、3位となった。最大17点差の劣勢をはねのけ、第4ピリオドに追い上げ開始。残り9・6秒に池田慶次郎(2年)のフリースロー2本で逆転した。来年度から東洋大京北と名称を変更する京北の最後の指揮に田渡優コーチ(55)は「一つの区切り。新たな気持ちでスタートする」と話す。田渡コーチの三男でエースの凌(2年)は「3位と4位は全然違う。どうしても勝ちたかった。最後は自分がエースとして点を入れることでチームを安心させようという一心でした」と振り返った。前川ジェシィ主将(3年)は「メダルを取るという強い思いでチームが一丸となれた」と話す。一方、惜敗した市船橋の近藤義行コーチ(41)は「相手は追い上げる者の開き直りが出ていた。こちらは気持ちが守りに入ってしまった」と悔しがった。