<全国高校バスケット選抜優勝大会:北陸68-60福岡第一>◇決勝◇29日◇東京体育館

 ノーシードから勝ち上がってきた北陸(福井)が悲願の初優勝を成し遂げた。福岡第一(福岡)に68-60で競り勝ち、8回目の決勝で初めて日本一の座についた。7度の準優勝の1回目が83年。現在指揮を執る久井茂稔コーチ(44)がこのとき主将だった。「7回臨んで勝てなかったが、8回目の正直でようやく勝てました。選手たちがよくやってくれました」。藤永佳昭主将(3年)は「インターハイ、国体と結果が残せず迷惑をかけた。この大会は優勝したい気持ちでいっぱいでした」と、ノーシードから頂点にはい上がってきた選手たちの気持ちを代弁した。一方、4年連続で決勝に進みながらまたしても優勝を逃した井手口孝コーチ(46)は「ペースを上げて暴れ回りたかったのだが、相手の時間をかけた攻めに乗ってしまった」と反省していた。