チアリーディングやチアダンスのチーム、選手などを紹介する「チアの木曜日」。今週はプロバスケットボールB1東地区に所属するサンロッカーズ渋谷のチアリーディングチーム「サンロッカーガールズ」を紹介する。元NBAチアリーダーの石井尚子さん(45)の指導の下、「渋谷の街のヒロイン」を目指して奮闘している。

東京・渋谷を拠点に活動するサンロッカーガールズ(C)SUNROCKERS SHIBUYA
東京・渋谷を拠点に活動するサンロッカーガールズ(C)SUNROCKERS SHIBUYA

サンロッカーズ渋谷は実業団の日立サンロッカーズ東京が前身。2016年のBリーグ発足に合わせて、ホームタウンを東京・渋谷に移した。サンロッカーガールズは20~30代の女性からなる10人。仕事を持ちながら、週末に練習し、ホーム戦を盛り上げる。

若者文化の街・渋谷らしく、チアリーディングだけでなく、ヒップホップやステッキ、キャップ帽などを用いた多彩なダンスが特徴。10年からディレクターを務める石井さんは「コンセプトは強く凜(りん)とした女性像です。そこを出発点に体作り、ビジュアル作り、パフォーマンスを行っています」と話す。

ディレクターの石井尚子さん
ディレクターの石井尚子さん

石井さんは35歳の時に単身渡米し、NBAオクラホマシティー・サンダーのチアリーダーを1年間務めた。「米国ではチアリーダーは街のヒロインです。スポーツが街に溶け込む中、ファンとの信頼関係を築き上げています。うちの場合はBリーグになってから本拠地が渋谷に変わったので、そこが弱かった。彼女たちを通して、チームの魅力を伝えたい」と意気込む。

ガールズは渋谷区のイベントにも多数出演。今年3月には「渋谷税務署広報大使」に任命され、確定申告のPRも行った。区内のチアスクールの指導などにも積極的に取り組んでいる。

キャプテンのNANAKO
キャプテンのNANAKO

5年目で初のキャプテンを務めるNANAKOは「石井さんの貴重な経験は刺激になります」。2回目のオーディションでメンバー入りしたREIKOも「(最初に)ガールズのパフォーマンスを見て、日本じゃないみたいと衝撃を受けました」。メンバーたちが渋谷にチア文化を根付かせようとしている。

◆サンロッカーガールズ 2007年、新JBLに参加した「日立サンロッカーズ」のチアリーダーとして結成。本拠地は青山学院記念館。キャプテンのNANAKOはチアスクール・インストラクターを務めている。