福本豊
「世界の盗塁王」の座をアスレチックスのリッキー・ヘンダーソンに明け渡す時が来た。1993年6月16日(米国時間)、Wソックス戦1回裏に単打から二盗を決め、通算1066盗塁を達成した。その瞬間を福本豊は見ていた。この試合の始球式は福本が務めた。リッキーに金色のスパイクをプレゼントした。10年以上前からの友人だ。「記録を破るシーンを目の前で見る約束だった」。福本はプロ4年目の72年にシーズン106盗塁を決め、日本記録を作った。70年からは13年連続で盗塁王を記録し、通算1065も日本では破られていない。通算115三塁打も日米通算でイチローに抜かれたが、国内ではトップ。メジャーリーガーからも尊敬された男は阪急20年を走って走って走りまくった。(^o^)
<野球・1993年6月18日掲載>