ファビオ・アール(イタリア=アスタナ)が山岳ステージを制して総合2位に再浮上し、同首位のアルベルト・コンタドール(スペイン=ティンコフ・サクソ)との差を38秒詰めた。

 最後の上りでコンタドール、ミケル・ランダ(スペイン=アスタナ)の総合上位陣を含むグループから残り7・7キロ付近でアタックして単独で抜け出したアールは、先頭のライダー・ヘシェダル(カナダ=キャノンデール・ガーミン)を残り6・2キロ付近でとらえるとあっという間に置き去りにし、そのまま力強い走りで逃げきった。28秒遅れの2位にヘシェダル、1分10秒遅れの3位にはリゴベルト・ウラン(コロンビア=エティックス・クイックステップ)が入った。

 コンタドールはランダとともに1分18秒遅れの集団でゴール。アールとの差は4分37秒となった。ランダは5分15秒遅れの3位に転落した。

 今大会まだステージ優勝のないコンタドールは「最大のライバルのランダをマークした。アールは今日は強すぎた。5カ月間、ピンクジャージーを獲得するためにトレーニングしてきた。ステージ優勝は二の次だ」と話した。

 別府史之(トレックファクトリー)は42分6秒遅れの82位で、総合は4時間14分35秒遅れの111位。