ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)が山岳の第2ステージを制し、総合でも首位に躍り出た。

 キンタナは頂上ゴールへ向けての残り6・5キロでアタックをかけ集団から飛び出し、残り5・4キロで前回優勝のイルヌール・ザカリン(ロシア=カチューシャ)に追いつかれてからは2人でゴールを目指し、最後はスプリント勝負となった。最後のカーブを曲がって直線に入るとザカリンが先頭に立ち、リードしたままザカリンが両手を上げてフィニッシュラインを先頭で越えた。しかし、ゴール直前の50メートルでザカリンが右へ寄ってキンタナの進路を妨害したとしてキンタナが1位、ザカリンは2位となった。追走集団の先頭でゴールしたルイ・コスタ(ポルトガル=ランプレ・メリダ)が3位に入った。別府史之は17分30秒遅れの100位。

 総合はボーナスタイムを得たキンタナが首位に浮上。18秒差の2位にザカリンが入り、前日まで首位のヨン・イサギレ(スペイン=モビスター)は20秒差の3位に後退した。

 この大会で2度総合優勝しているクリストファー・フルーム(英国=スカイ)はパンクで遅れ、17分30秒差の99位でゴールし、3度目の総合優勝は絶望的となった。

 第3ステージは15キロの個人タイムトライアルが行われる。