マッテーオ・トレンティン(イタリア=エティックス・クイックステップ)が第18ステージで優勝し、グランツアー3勝目を挙げた。

 逃げ残ったモレーノ・モゼール(イタリア=キャノンデール)とジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア=エティックス・クイックステップ)の2人の争いかと思われたが、追走集団からトレンティンがアタックし猛追。モゼールの後ろに付いていたブランビッラと連係し、トレンティンの存在に気がつかなかったモゼールを残り200メートルでトレンティンがとらえ、そのまま押し切った。

 同タイムの2位にモゼール。3位にブランビッラが入った。

 トレンティンは「チームワークの勝利だ」と感謝。ブランビッラは「冷静になろうと務め、モゼールを先頭に出して少し疲れさせようとした。トレンティンが来たのでモゼールの後輪に付くだけで、助けるのはやめた。マッテーオの勝利はうれしいよ」と、今大会チーム4勝目を喜んだ。

 総合首位スティーフェン・クルイシュウィック(オランダ=ロットNL・ユンボ)は13分24秒遅れの25位でゴール。総合2位エステバン・チャベス(コロンビア=オリカ・グリーンエッジ)との3分差を守った。

 第19ステージは大会最高標高2744メートルのチマ・コッピ、コッレ・デッラニェッロ山頂へ上るコース。クルイシュウィックは「日に日にジロ・デ・イタリアの総合優勝へ近づいている。明日は自分に合ったコースだ。長い上りは好きなんだ。たぶん何か仕掛けるだろう。2位に3度なったのでステージ優勝が欲しいところだが、マリア・ローザを守ることが第一だ」と話した。

 山本元喜(NIPPOヴィーニファンティーニ)は13分2秒遅れの23位で、総合は3時間38分45秒遅れの156位。