クリストファー・フルーム(英国=スカイ)が今大会初勝利を挙げ、第10ステージでマイヨ・ロホを獲得したナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)は総合首位を守った。

 残り5・6キロで最大こう配18%、平均こう配9・8%の激坂となる頂上ゴールのステージを制したのはフルームだった。最後の上りに入ってエステバン・チャベス(コロンビア=オリカ・グリーンエッジ)が飛び出し単独でゴールへ向かったが、残り700メートルでキンタナがアタック。これをフルームが追い、前を走るチャベスをあっさりかわすと2人の一騎打ちとなった。フルームが先行する形で進み、ゴール直前でスパートし、キンタナの逆転を許さずガッツポーズでゴールした。フルームにとってここは11年にグランツール初のステージ優勝を飾った思い出の地だった。

 2位にはタイム差なしでキンタナ、3位には6秒遅れでアレハンドロ・バルベルデ(スペイン=モビスター)が入った。

 総合はキンタナが首位を守り、54秒差の2位にフルーム、1分5秒差の3位にバルベルデ。アルベルト・コンタドール(スペイン=ティンコフ)は3分8秒遅れの5位。

 別府史之(トレック・セガフレード)は5分55秒遅れの72位、新城幸也(ランプレ・メリダ)は6分1秒遅れの75位。総合は別府が1時間21分44秒遅れの90位、新城が1時間28分遅れの101位。