ナイロ・キンタナ(27、コロンビア=モビスター)がアルベルト・コンタドール(スペイン=ティンコフ)が出来なかった事に挑戦する。

 今季最初のグランツール、ジロ・デ・イタリアが5日にサルデーニャ島で開幕するが、マルコ・パンターニが98年に達成して以来の同一年のツール・ド・フランスとの連覇に挑む。2年前にジロ・デ・イタリアを制覇したコンタドールはツール・ド・フランスでは5位に沈み、達成できなかった。キンタナは14年にジロ・デ・イタリア初優勝。ツール・ド・フランスでは2位が2回、3位が1回とすべて表彰台に立ち、昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでは優勝している上りのスペシャリストだ。

 「これまでそのようなギャンブルはしなかった。しかし、今年は両方にピークを持っていくようにトレーニングし、成功への正しい道を歩んでいる。同一年の2つのグランツアーの勝利には自信がある。これまでは両方を勝つ事はできなかったが、2つのうち1つは勝つなど近づいてはいる。それに100回記念大会で挑戦することはワクワクすることだからね」

 「体の抵抗力も改善し、昨年を通じてより成熟したように思う。この事が今が挑戦する時だと決断した理由だ。フィジカルは好調を保っているし、若い時にトライしたかった」

 キンタナは今季ティレーノ・アドリアチコで優勝し、スペインのレースでも優勝と2位になっている。

 「ともにステージ優勝を含んだ総合での優勝、そしてチームメートのパフォーマンスは自分自身同様に満足するものだった。これ以上のことは求めないし、ジロを勝つためにこれが持続すればいいと思う」

 最大のライバルは昨年総合優勝のビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=バーレーン・メリダ)だ。

 「これは彼のレースだ。地元でもある。きっと彼は万全な状態でスタートラインに立つだろう」

 レースは5日に始まり、3日間サルデーニャ島内を走り、1日の休息日を経てシチリア島で2日間戦い、第6ステージからイタリア半島に入り、21日にミラノの個人タイムトライアルで締めくくられる。