<ジロ・デ・イタリア:UCIヒストリカルレース>◇25日◇第16S◇ペルゴラ~モンテ・ペトラーノ=山岳◇237キロ

 暑さのためにより厳しくなった山岳ルートを、昨年のツール・ド・フランスの覇者カルロス・サストレ(34=スペイン、サーベロ)が、終盤の追い上げに成功して勝利した。「今日は今年のジロでも難関のステージだったが、頑張ればチャンスがあると思っていたので、勝つために全力を出し切った」と、昨年のツール・ド・フランスでも最難間のステージを制しているサストレは言った。

 サストレはライバルのイバン・バッソ(31、イタリア=リクイガス)デニス・メンチョフ(31=ロシア、ラボバンク)ダニーロ・ディルーカ(33、イタリア=LPRブレークス)をかわして、単独で逃げていたヤロスラフ・ポポビッチ(29、ウクライナ=アスタナ)をゴール前2・5キロで捕らえてそのまま一気に抜き去り、2位デニス・メンチョフ(31=ロシア、ラボバンク)に25秒差をつけてゴールした。総合では2分19秒遅れの3位まで浮上した。

 逆転されたポポビッチは「無線でサストレがすごいスピードで追走していると聞いたが、信じられなかった。抜かれたときは全身から力が抜けた」と、サストレの圧巻のアタックに脱帽していた。