スポーツ調停裁判所(CAS)は12日、2008年のジロ・デ・イタリア第6ステージで優勝経験を持つマッテーオ・プリアーモ(27=イタリア)に対し、4年間の出場停止処分を下した。イタリアオリンピック委員会が、既に1年間の出場停止となっているCSFグループ・ナビガーレのチームメートのエマヌエル・セッラに持続性エリスロポエチン受容体活性化剤(CERA)を渡したとして訴えていた。CASは、「セッラはプリアーモから与えられたCERAを使用したと認めた」とした。セッラは2008年のジロ・デ・イタリアでステージ3勝を挙げ、山岳賞にも輝いていた。プリアーモはこのため2013年2月までレースに出場できない。

 これで2008年のジロ・デ・イタリアのステージを制した4人のイタリア選手がドーピング問題に巻き込まれた。ステージ2勝を挙げ総合2位となったリカルド・リッコは、同年のツール・ド・フランスで2勝を挙げた後、レースから追放され、ステージ1勝し1日だけピンクジャージーに袖を通したガブリエーレ・ボシシオも9月のトレーニング中にEPO陽性反応を示し出場停止となっている。