スポーツ仲裁裁判所(CAS)は31日、国際自転車連合(UCI)と世界反ドーピング機関(WADA)の訴えを支持し、組織的なドーピングに関与したとしてアレハンドロ・バルベルデ(30、スペイン=ケースデパーニュ)に科された2年間の出場停止処分を全世界へ適用する裁定を下した。バルベルデは昨年5月からイタリア・オリンピック委員会によってイタリア国内での2年間の出場停止処分を受けており、昨年のツール・ド・フランスはイタリアを通るコースであったため出場できなかった。この裁定により2011年12月までレースに出場できない。

 バルベルデの過去の戦績を無効とするようUCIとWADAが求めていた訴えは却下され、昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝の記録は残ることになった。