野寺秀徳(34=シマノレーシング)が、6月26〜27日(広島)のロード全日本選手権で引退することになった。4日、チームが発表した。野寺は1998年からシマノレーシングに所属し、02年にジロ・デ・イタリアを完走。05年、08年には日本チャンピオンに輝いた。コメントは以下の通り。

 「6月27日の全日本選手権を最後に、現役生活に終止符を打つ事になりました。突然の事、と驚いて下さる方もいらっしゃるかと思いますが、私の中では以前から決めていた事なのです。今回のレースを一つの区切りと考えた上で、決断致しました。これまで支えて下さったすべての方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。ちなみにプロのレーサーは引退しますが、自転車に乗る事をやめるつもりはありません。私は、この乗り物の上で勇気をもらい、人との出会いを与えてもらい、色々な事を教えてもらいました。幼い時から既に生活の一部、体の一部のようなものでしたからね。これからもそれは変わりません。そして、まだ決まってはいませんが、今後はレースの現場にも、何らかの形で携わる事が出来ると思います。ただ、今はまだ現役の選手。最後の瞬間まで、これまで通り仲間と共に勝利を目指し、レースに向き合っていきたいと考えております。皆さま、6月27日もこれまでのレースと変わらない応援をよろしくお願いします。お礼はまた、その時に」。