宇都宮ブリッツェンは20日、11年の新体制を発表した。移籍する長沼隆行、斉藤祥太に代わり増田成幸(27)初山翔(22)が新加入。片山右京(46)もシーズン当初よりチームに登録し、柿沼章、広瀬佳正、中村誠、辻善光、小坂光、若杉厚仁と合わせ選手9人体制と栗村修監督で来季を戦うことになった。

 チームNIPPOから移籍の増田は「ここ宇都宮は、何と言っても“ジャパンカップの街”。ジャパンカップでの活躍を目標とする事は言うまでもありませんが、もう一つ、日本選手権での優勝を目標に掲げたい」と話した。イタリアチームからの移籍となった初山は「年間を通して安定した成績を残す事を意識して頑張りたい」と話した。

 栗村監督は「海外での豊富なレース経験を持つ増田選手と初山選手の加入は、チームに新たな可能性をもたらすと確信しています。増田選手は現在、怪我からの回復過程にあって、シーズン序盤での活躍はあまり期待できませんが、彼本来の力を取り戻せば厳しいレースでチームの主力となるのは間違いありません。また、初山選手も“世界で最も厳しい”と言われているイタリアのU23カテゴリーで3年間戦ってきたため若干オーバーワーク気味ではありますが、宇都宮の地でしっかりと体をメンテナンスをすれば、日本の将来を担う選手へと成長する可能性を十分に持っています。チームは次のステップに向かうために、より厳しい意識を持つ選手と共に階段を登り続けます」とコメントした。