ツール・ド・フランスは今日19日からいよいよ最終週に入る。大会2度目の休息日となった18日、ポイント賞でトップに立つマーク・カベンディッシュ(英国=HTC・ハイロード)は、「2年前、グリーンジャージーを獲得できたと思ったのに、トル(・フースホフト)が山でアタックして取り戻してしまったんだ。何の保証もない」として、アルプスでのボーナスポイントを見据えて、グリーンジャージー獲得に慎重な態度を示した。

 第15ステージを終わり、ポイント賞1位のカベンディッシュは319ポイント。2位のホセホアキン・ロハス(スペイン=モビスター)とは37ポイント差、3位のフィリップ・ジルベール(ベルギー=オメガファーマ・ロット)とは71ポイント差だ。

 だが、ロハス、ジルベールとも登坂能力はあり、アルプスでのステージで差を詰められる可能性があり、19日の中級山岳ではジルベールがアタックをかけるかもしれない。カベンディッシュは「シャンゼリゼにゴールするまでは戦いは終わらない。ジルベールとは差がついているが、彼はこのジャージーを欲しがっている。才能のある選手で、自分ができない所でポイントを取ってくる」と話し、警戒している。

 カベンディッシュは10年は11ポイント差でアレサンドロ・ペタッキ(イタリア=ランプレ)に、09年は10ポイント差でフースホフトに敗れ、2年連続2位に終わっている。