<自転車:ツール・ド・フランス>◇第18S◇200・5キロ◇ピネローロ(イタリア)〜ガリビエ・セール・シュバリエ◇21日

 アンディ・シュレク(26、ルクセンブルク=レパード・トレック)が独走を決め、6時間7分56秒のタイムでステージ優勝。2分7秒差の2位には兄フランク・シュレク(31、ルクセンブルク=レパード・トレック)が入り、兄弟ワンツーフィニッシュを達成した。トマ・ボクレール(32、フランス=ヨーロッパカー)がこの日もマイヨジョーヌ(総合1位)守り切ったが、2位アンディとの差は15秒と一気に縮まった。

 アンディの作戦勝ちだった。残り60キロ、この日2つ目の超級山岳イゾアール峠の頂上手前でアタックをかけ抜け出す。前にいたチームメ-トのマキシム・モンフォール(28、ベルギー)のサポートを受けて逃げ集団に残り28キロで追いつき、残り10キロでニコラ・ロッシュ(アイルランド=AG2R)、残り7・7キロでマキシム・イグリンスキー(カザフスタン=アスタナ)が脱落すると、あとは一人旅。残り10キロからカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)が引いてようやく追走体勢に入ったメーン集団から逃げ切ってガリビエ峠を上り、ガッツポーズを決めた。

 メーン集団ではアンディの兄フランクがゴール前でエバンス、イバン・バッソ(33、イタリア=リクイガス・キャノンデール)を振り切って2分7秒遅れの2位でフィニッシュラインを通過。今年でツール登場100年目となるガリビエ峠の山頂ゴールで、シュレク兄弟がワンツーを独占した。フランクは総合でも2位に浮上した。

 集団を引き続けたエバンスが2分15秒差で3位、バッソが2分18秒差で4位だった。アルベルト・コンタドール(28、スペイン=サクソバンク・サンガード)は残り1・5キロで遅れ、3分50秒差の15位となり3連覇は絶望的となった。

 ボクレールが2分21秒遅れの5位でゴールしたため、アンディのマイヨジョーヌ獲得はならず。しかしアンディは「狙ってたステージだった。ツールを勝てるか疑問だったが、この勝利で乗っていけると思う」と手応えを口にした。15秒差と射程に入れたマイヨジョーヌを残り3ステージで奪いに行く構えだ。