第66回ブエルタ・ア・エスパーニャが20日、ベニドルムでのチームタイムトライアルで開幕する。平たんステージが9、山岳ステージが10、個人タイムトライアルが1の21ステージ総距離3295キロの戦いで、9月11日にマドリードにゴールする。第19、20ステージでは33年ぶりにバスク地方がコースに組み入れられた。

 昨年優勝のビンチェンツォ・ニバリ(26、イタリア=リクイガス・キャノンデール)が今年も中心となり、カルロス・サストレ(36、スペイン=ジェオックスTMC)デニス・メンチョフ(33、ロシア=ジェオックスTMC)ブラッドリー・ウィギンス(31、英国=チームスカイ)らが強力なライバルとなる。85年、89年と優勝したペドロ・デルガド氏は、AP通信の取材に「ツール・ド・フランスを走っていないニバリが優勝の最有力候補だ。今年もチャンスがある。だが、イゴール・アントン、アンドレアス・クレーデン、ヤネズ・ブライコビッチも怖い存在だ」としている。

 日本からは土井雪広(28=スキル・シマノ)が初出場。新城幸也(ヨーロッパカー)、別府史之(ラジオシャック)に続くグランツール出場を果たした。クライマーの土井には山岳ステージでの健闘が期待される。土井のゼッケンは172。

 ツール・ド・フランスのトップ3のカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)やシュレク兄弟、そしてアルベルト・コンタドール(スペイン=サクソバンク・サンガード)は出場していない。