<自転車:ツール・ド・フランス>◇第6S◇207・5キロ◇エペルネー〜メス◇6日

 ペテル・サガン(22、スロバキア=リクイガス・キャノンデール)が、第4、5Sを連勝したアンドレ・グライペル(30、ドイツ=ロット・ベリソル)に競り勝ち、今大会3勝目を挙げた。タイムは4時間37分0秒。グライペルは3連勝ならず2位、マシュー・ゴス(25、オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)が3位だった。

 残り25キロで、100人以上を巻き込んだ大落車が発生、負傷、リタイアする選手が出る事態となった。この落車で集団は分断されてしまった。

 落車を免れた集団が、残り2キロを過ぎたところで逃げを吸収すると、残り1キロでロット・ベリソルが人数をそろえたトレインを形成。トレインの最後尾グライペルの直後にサガン、ゴスが控えた。サガンは、この日2度の落車に巻き込まれたグライペルがグレゴリー・ヘンダーソン(ニュージーランド=ロット・ベリソル)から発射された瞬間、グライペルの番手から一気に先頭に躍り出た。グライペルも懸命に追いすがったが届かず、サガンが初出場のツールで、3度目のステージ優勝を決めた。

 サガンは「いい位置に付けた。これをキープすれば勝てると思った。グライペルの番手に付いたのはプラン通りだった」と話した。

 ファビアン・カンチェラーラ(スイス=レディオシャック・ニッサン)が、この日も総合首位をキープ、7日連続でマイヨジョーヌ(総合1位)を守った。