<自転車:ツール・ド・フランス>◇第17ステージ◇23日◇サンゴダンス〜サンラリープラダデ◇124・5キロ

 ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ)がピレネー2日目の山岳ステージを制し、第14ステージに続く今大会2勝目を挙げた。ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)はトップから46秒遅れの3位でゴールし、マイヨジョーヌ(総合1位)を守った。

 頂上ゴールへ向かう残り8・5キロでジョバンニ・ビスコンティ(イタリア=モビスター)がアタックし、ニコラ・ロッシュ(アイルランド=ティンコフ・サクソ)を置き去りにして単独で先頭に立った。しかし、追走集団にいたマイカが残り7・5キロでアタック。山岳賞を争うホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)は追走できず、マイカが抜け出してビスコンティを追う展開となった。この時点でニバリは先頭から2分遅れの集団にいた。

 マイカは残り7キロでロッシュ、ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)らの集団に追いつき、テレビカメラにウインクする余裕を見せ、ロッシュに引かれた後の残り5・8キロでアタック。残り4・2キロで先頭のビスコンティに追いついた後、残り2・4キロで満を持してアタック。ビスコンティを一気に置き去りにして単独で先頭に立ち、残り1キロでは再びテレビカメラに向かってウインクし、両手を天に突き上げてガッツポーズしながらフィニッシュラインを通過した。マイカはこの勝利で山岳賞もほぼ手中にした。

 2位には29秒遅れでビスコンティが入った。

 ニバリは残り4キロ付近からアタック。ジャンクリストフ・ペロー(フランス=AG2R)と集団を抜け出して猛追し、トップから46秒遅れの3位でゴール。1分35秒遅れの10位でゴールしたアレハンドロ・バルベルデ(スペイン=モビスター)との差を5分26秒まで開いた。

 新城幸也(ヨーロッパカー)は14分17秒遅れの60位で、総合は2時間34分11秒遅れの70位。