<ツール・ド・フランス:UCIヒストリカルレース>◇5日◇第2S◇モナコ~ブリニョール◇187キロ

 新城幸也(24=Bboxブイグテレコム)がステージ優勝したマーク・カベンディッシュ(23、英国=コロンビア・ハイロード)と同タイムの4時間30分2秒で、日本選手でステージ最高順位の5位となった。日本勢で13年ぶりに出場した新城と別府史之(26=スキル・シマノ)は終盤のトップ集団で粘り、別府も同タイムで35位。総合成績はファビアン・カンチェラーラ(28、スイス=サクソバンク)が4時間49分34秒で1位を守り、新城は2分7秒遅れの127位、別府は2分52秒遅れの173位。7連覇の実績を持つランス・アームストロング(37、米国=アスタナ)は10位に付けた。

 開幕したばかりの自転車最高峰のロードレースで、初挑戦の新城が運も味方に付けて日本勢最高成績を出した。「やりました、というか5位なので、それほど大騒ぎするほどでもない」という表現でレースを振り返った。

 チームの指示通りに、集団を形成した終盤のトップ争いに加わった。最終コーナーで起こった落車でできたすき間を突き、スプリント勝負で抜け出した。「巻き込まれずにすんだ。前があいた」と冷静に分析した。

 沖縄の八重山高卒業後に自転車を始めた24歳が掲げる目標は、今大会でのステージ制覇。所属チームのベルノドー・ゼネラルマネジャーは「初めてのスプリントチャンスで上位とは正直、脱帽している。器用で強い選手だから獲得したんだ」と大きな期待を寄せた。