5月4〜24日 イタリア UCIワールドツアー |
ステージ | ステージ優勝 | マリアローザ |
第1S | マーク・カベンディッシュ | マーク・カベンディッシュ |
第2S | チームスカイ | サルバトーレ・プッチョ |
第3S | ルーカ・パオリーニ | ルーカ・パオリーニ |
第4S | エンリーコ・バッタリーン | ルーカ・パオリーニ |
第5S | ジョン・デゲンコルブ | ルーカ・パオリーニ |
第6S | マーク・カベンディッシュ | ルーカ・パオリーニ |
第7S | アダム・ハンセン | ベニャト・インチャウスティ |
第8S | アレックス・ドーセット | ビンチェンツォ・ニバリ |
第9S | マキシム・ベルコフ | ビンチェンツォ・ニバリ |
第10S | リゴベルト・ウラン | ビンチェンツォ・ニバリ |
第11S | ラムナス・ナバルダウスカス | ビンチェンツォ・ニバリ |
第12S | マーク・カベンディッシュ | ビンチェンツォ・ニバリ |
第13S | マーク・カベンディッシュ | ビンチェンツォ・ニバリ |
第14S | マウロ・サンタンブロージオ | ビンチェンツォ・ニバリ |
第15S | ジョバンニ・ビスコンティ | ビンチェンツォ・ニバリ |
第16S | ベニャト・インチャウスティ | ビンチェンツォ・ニバリ |
第17S | ジョバンニ・ビスコンティ | ビンチェンツォ・ニバリ |
第18S | ビンチェンツォ・ニバリ | ビンチェンツォ・ニバリ |
第19S | 降雪のため中止 | ビンチェンツォ・ニバリ |
第20S | ビンチェンツォ・ニバリ | ビンチェンツォ・ニバリ |
第21S | マーク・カベンディッシュ | ビンチェンツォ・ニバリ |
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・第1S(4日、ナポリ〜ナポリ=156km) |
カベンディッシュが第1S制す
50年ぶりにナポリからのスタートで開幕し、マーク・カベンディッシュ(27、英国=オメガファルマ・クイックステップ)がゴール前のスプリント勝負を制してステージ優勝を果たし、マリア・ローザ(総合1位)の栄冠を手にした。タイムは2時間58分38秒だった。
2位はエリア・ビビアーニ(24、イタリア=キャノンデール)、3位はナセル・ブアニ(22、フランス=FDJ)が入った。
(写真=スプリントを制し優勝したカベンディッシュ=AP)
<ステージ>
(1)カベンディッシュ 2時間58分38秒
(2)エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)
(3)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ)
(4)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=レディオシャック・レオパード)
(5)マシュー・ゴス(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(6)フランシスコ・ベントソ(スペイン=モビスター)
(7)アダム・ブライズ(英国=BMCレーシング)
(8)リー・ハワード(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(9)ダニロ・ホンド(ドイツ=レディオシャック・レオパード)
(10)ブレット・ランカスター(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
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・第2S(5日、チームTT イスキア〜フォリオ=17.4km) |
スカイがチームTT制す
チームタイムトライアルが行われ、チームスカイが22分5秒で制した。9秒差でモビスターが2位、アスタナが19秒差で3位だった。
マリア・ローザ(総合1位)は優勝したチームスカイで、地元イタリアのサルバトーレ・プッチョ(23)が奪取。上位5人はすべてチームスカイ勢が占めた。
(写真=チームTTを制したチームスカイ=AP)
<ステージ>
(1)チームスカイ 22分5秒
(2)モビスター +9秒
(3)アスタナ +14秒
(4)カチューシャ +19秒
(5)ビーニファンティーニ・セッレイタリア +22秒
(6)ランプレ・メリダ
(7)ガーミン・シャープ +25秒
(8)ブロンコ +28秒
(9)オリカ・グリーンエッジ
(10)バカンソレイユ・DCM(オランダ) +34秒
<総合>
(1)サルバトーレ・プッチョ(イタリア=チームスカイ) 3時間20分43秒
(2)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)
(3)セルジオルイス・エナオ(コロンビア=チームスカイ)
(4)ダリオ・カタルド(イタリア=クイックステップ)
(5)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)
(6)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター)
(7)ジョバンニ・ビスコンティ(イタリア=モビスター)
(8)ヘスス・エラダ(スペイン=モビスター)
(9)アレックス・ドーセット(ドイツ=モビスター)
(10)エロス・カペッキ(イタリア=モビスター)
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・第3S(6日、ソレント〜マリーナ・ディ・アシェーア=212km) |
パオリーニ、逃げ切りVで総合首位
36歳のルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)が第3ステージの中級山岳を制し、総合トップに躍り出た。
序盤に7人の逃げが決まり最大7分差まで開くが、チームスカイが集団をコントロールして徐々に差を詰めた。残り50キロ付近で逃げ集団からファビオ・タボッレ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)が単独でアタックして抜け出すが、集団がペースアップし逃げは残り32キロ付近で全て吸収された。
その後、前回総合優勝のライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)がアタックを繰り返すが抜け出せず、最後は20人ほどに絞られた先頭グループから残り7キロを切った下りでパオリーニが単独でアタック。これが決まってそのままリードを広げ逃げきった。
パオリーニは「上りはきつかったが、自分のペースを何とか守った。最後に下りがあるのでそこでアタックしようと思っていた。まるでワンデークラシックのような走りをしたよ。勝つ事ができた上にピンクジャージーを獲得できるなんて信じられない。実は今日、父が手術のために入院しているんだ。このジャージーは彼に捧げるよ」と話した。
16秒遅れの2位にはメーン集団のスプリントを制したカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)、3位にはライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)が入った。前日まで総合首位のサルバトーレ・プッチョ(イタリア=チームスカイ)は7分5秒遅れの77位に沈んだ。ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)はトップから16秒遅れの8位。
総合はパオリーニが首位に浮上し、17秒遅れの2位にウィギンス、3位にリゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)。ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)は31秒遅れの5位、ヘシェダルは34秒遅れの7位、エバンスは42秒遅れの12位。
(写真=優勝し、総合首位に浮上したパオリーニ=AP)
<ステージ>
(1)ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ) 5時間43分 50秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +16秒
(3)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)
(4)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)
(5)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(6)ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア=カチューシャ)
(7)ピーテル・ウイーニング(オランダ=ラボバンク)
(8)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)
(9)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター)
(10)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ラボバンク)
<総合>
(1)ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ) 9時間4分32秒
(2)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +17秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +17秒
(4)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +26秒
(5)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) +31秒
(6)バレリオ・アニョーリ(イタリア=リクイガス・キャノンデール) +31秒
(7)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +34秒
(8)ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア=カチューシャ) +36秒
(9)ユーリ・トロフィモフ(ロシア=カチューシャ) +36秒
(10)セルジオルイス・エナオ(コロンビア=チームスカイ) +37秒
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・第4S(7日、ポリカストロ・ブセンティーノ〜セッラ・サン・ブルーノ=244km) |
バッタリーンが初優勝
エンリーコ・バッタリーン(23、イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス)が、ゴール前スプリント勝負を制し、6時間14秒19で初優勝を飾った。2位はファビオ・フェッリーネ(23、イタリア=アンドローニジョカットリ)、3位はジョバンニ・ビスコンティ(30、イタリア=モビスター)が入った。
マリア・ローザ(総合1位)はルーカ・パオリーニ(36、=イタリア、カチューシャ)が、15時間18秒51で守った。2位は17秒遅れでリゴベルト・ウラン(26、コロンビア=スカイ・プロサイクリング)、3位に26秒遅れでベニャト・インチャウスティ(27、スペイン=モビスター)が入った。
(写真=優勝したバッタリーン=AP)
<ステージ>
(1)エンリーコ・バッタリーン(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス) 6時間14分19秒
(2)ファビオ・フェッリーネ(イタリア=アンドローニジョカットリ) +0秒
(3)ジョバンニ・ビスコンティ(イタリア=モビスター)
(4)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)
(5)アルノルド・ジャヌソン(フランス=FDJ)
(6)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(7)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター)
(8)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)
(9)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=レディオシャック・レオパード)
(10)ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)
<総合>
(1)ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ) 15時間18分51秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +17秒
(3)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +26秒
(4)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) +31秒
(5)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +34秒
(6)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)
(7)ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア=カチューシャ) +36秒
(8)セルジオルイス・エナオ(コロンビア=チームスカイ) +37秒
(9)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +39秒
(10)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +42秒
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・第5S(8日、コゼンツァ〜マテーラ=203km) |
デゲンコルブがステージ初V
ジョン・デゲンコルブ(ドイツ=アルゴス・シマノ)がジロ・デ・イタリアで初のステージ優勝を飾った。
ゴール地点で激しく降っていた雨はメーン集団が到着するころにはあがっていたが、路面は濡れたままだったこともあり、ゴール手前1キロ付近のカーブで集団の2番手にいたルカ・メゲッツ(スロベニア=アルゴス・シマノ)が転倒。後続の選手が次々と巻き込まれクラッシュが発生したが、先頭から7番手にいたデゲンコルブはこれを間一髪で回避。クラッシュを機に単独で先頭に抜け出していたマルコ・カノーラ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス)を追い、ゴール手前200メートルでかわして2位以下に数メートルの差をつけてステージ優勝した。
デゲンコルブは「自分のリードアウト役がクラッシュしたが、前を見ると1人しかいなかったので全力で追った。最後は本当に苦しかったよ。チームはレースをコントロールし、いい仕事をしてくれた。自信を持っていいし、能力もある。アルゴス・シマノにとって素晴らしい日になった」と喜んだ。
2位はアンヘル・ビシオソ(スペイン=カチューシャ)、3位はポール・マルテンス(ドイツ=ブランコ)だった。第1ステージを制したマーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ)は最後の上りで遅れ、6分37秒遅れの127位。
クラッシュがゴール前3キロ以内だったため、メーン集団はトップと同タイムとなり総合順位に大きな変動はなく、ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)が首位を守った。
(写真=ジロ・デ・イタリアでステージ初優勝を飾ったデゲンコルブ=AP)
<ステージ>
(1)ジョン・デゲンコルブ(ドイツ=アルゴス・シマノ) 4時間37分48秒
(2)アンヘル・ビシオソ(スペイン=カチューシャ) +0秒
(3)ポール・マルテンス(ドイツ=ブランコ)
(4)セルジオルイス・エナオ(コロンビア=チームスカイ)
(5)マッテーオ・トレンティン(イタリア=オメガファルマ・クイックステップ)
(6)ハリンソン・パンタノ(コロンビア=コロンビア・コルデポルデス)
(7)ダニエル・オス(イタリア=BMCレーシング)
(8)イェンス・クークレール(ベルギー=オリカ・グリーンエッジ)
(9)グレガ・ボレ(スロベニア=バカンソレイユ・DCM)
(10)タネル・カンゲルト(エストニア=アスタナ)
<総合>
(1)ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ) 19時間56分39秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +17秒
(3)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +26秒
(4)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) +31秒
(5)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +34秒
(6)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)
(7)ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア=カチューシャ) +36秒
(8)セルジオルイス・エナオ(コロンビア=チームスカイ) +37秒
(9)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +39秒
(10)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +42秒
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・第6S(9日、モーラ・ディ・マーリ〜マルゲリータ・ディ・サボイア=169km) |
カブ、完ぺきスプリントで2勝目
マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ)がゴール前の集団スプリント勝負を制し、第1ステージに続き今大会2勝目を挙げた。
前日は上りで遅れたが、この日の平たんステージでは最後の直線でチームメートの完ぺきなリードアウトでトップに抜け出し、ゴール直前でガッツポーズする余裕のあるフィニッシュで強さを見せつけた。「今日はチームが素晴らしい仕事をしてくれた。全員が100%だよ」と、レース後はチームメートと抱き合って勝利を喜んだ。カベンディッシュはこれが通算99勝目で、ジロ・デ・イタリアでは12勝目、グランツールでは38勝目。
2位にエリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)、3位にマシュー・ゴス(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)が入った。
総合は変動なく、ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)が首位を守った。
(写真=第6ステージを制し、ガッツポーズするカベンディッシュ=AP)
カブ、勝利をウェイラントに捧げる
カベンディッシュはこの勝利を、2年前のこの日に事故死したウォウテル・ウェイラント選手に捧げた。ウェイラント選手は、11年の第3ステージゴール手前20キロ付近の、時速70〜80キロの高速で下るボッコ峠のダウンヒルでバランスを崩して落車し、死亡した。
カベンディッシュは表彰台でジロ・デ・イタリアでは永久に欠番となった、ウェイラント選手が付けていた108番のゼッケンを掲げ、「今日は我々にとって悲しい日だ。彼がいなくて毎日が寂しい」と話した。
(写真=事故死したウェイラント選手のゼッケンを掲げるカベンディッシュ=AP)
<ステージ>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ) 3時間56分3秒
(2)エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール) +0秒
(3)マシュー・ゴス(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(4)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ)
(5)マッティーア・ガバッツィ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス)
(6)マヌエル・ベレッティ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(7)ダビデ・アポローニオ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(8)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=レディオシャック・レオパード)
(9)マッティ・ブレシェル(デンマーク=サクソ・ティンコフ)
(10)ロベルト・フェラーリ(イタリア=ランプレ・メリダ)
<総合>
(1)ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ) 23時間52分42秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +17秒
(3)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +26秒
(4)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) +31秒
(5)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +34秒
(6)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)
(7)ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア=カチューシャ) +36秒
(8)セルジオルイス・エナオ(コロンビア=チームスカイ) +37秒
(9)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +39秒
(10)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +42秒
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・第7S(10日、サン・サルボ〜ペスカーラ=177km) |
ハンセンが雨の山岳を逃げきる
インチャウスティがマリアローザ獲得
土砂降りの山岳ステージをアダム・ハンセン(オーストラリア=ロット・ベリソル)が逃げ切りで制した。
ハンセンはスタートから30キロ付近でできた逃げに乗り、残り20キロ地点の上りで最後まで競り合っていたエマヌエーレ・セッラ(イタリア=アンドローニジョカットリ)を突き放して単独の逃げを決めた。
昨年の3大グランツール全てを完走した唯1人の選手であるハンセンは、「チームの戦術は逃げに乗ることで、今日はそれができるベストのステージだった。この勝利は自分の人生で最大のものだ」と喜んだ。
1分7秒差で2位にエンリーコ・バッタリーン(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス)、3位にダニーロ・ディルーカ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)が入った。
総合は、ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)が2分31秒遅れの54位と沈んだため、トップから1分7秒差のメーン集団の14位でゴールしたベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター)がトップに浮上した。2位には5秒差でビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)、3位には8秒差でライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)。カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)は16秒差の6位に浮上、ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)は1分32秒差の23位に後退した。
(写真=逃げ切りで第7ステージを制したハンセン=AP)
ウィギンス、1分32秒差23位後退
昨年のツール・ド・フランス王者ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)が2分31秒遅れの55位に沈み、総合では1分32秒遅れの23位と後退した。
最後の上りですでにメーン集団からは遅れていたが、雨が降り続く残り5キロ付近の下りカーブで転倒。大きなケガはなかったもようだが、アシストを一時失いスローダウンした。残り2・5キロでアシストと合流しゴールを目指したが、大きくタイムを失った。11日の個人タイムトライアルでどこまで挽回できるか注目される。
<ステージ>
(1)アダム・ハンセン(オーストラリア=ロット・ベリソル) 4時間35分49秒
(2)エンリーコ・バッタリーン(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス) +1分7秒
(3)ダニーロ・ディルーカ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)
(4)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)
(5)ダミアーノ・カルーゾ(イタリア=キャノンデール)
(6)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(7)ステファノ・ピラッツィ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス)
(8)アルノルド・ジャヌソン(フランス=FDJ)
(9)ピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ)
(10)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)
<総合>
(1)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) 28時間30分4秒
(2)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) +5秒
(3)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +8秒
(4)ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア=カチューシャ) +10秒
(5)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +13秒
(6)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +16秒
(7)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ) +19秒
(8)イバン・サンタロミータ(イタリア=BMCレーシング) +28秒
(9)ピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ) +29秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=レディオシャック・レオパード) +34秒
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・第8S(11日、個人TT ガビーチェ・マーレ〜サルターラ=55.5km) |
ドーセットV!ニバリが総合首位
個人タイムトライアルを行い、アレックス・ドーセット(ドイツ=モビスター)が1時間16分27秒で優勝した。10秒差の2位にブラッドリー・ウィギンス(英国=スカイ・プロサイクリング)3位は14秒差でタネル・カンゲルト(エストニア=アスタナ)だった。
総合はビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)が首位に浮上した。
(写真=総合首位に立ったニバリ=AP)
<ステージ>
(1)アレックス・ドーセット(ドイツ=モビスター) 1時間16分27秒
(2)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +10秒
(3)タネル・カンゲルト(エストニア=アスタナ) +14秒
(4)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) +21秒
(5)スタフ・クレメント(オランダ=ブランコ) +32秒
(6)ルーク・ダルブリッジ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) +35秒
(7)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +39秒
(8)マヌエーレ・ボアーノ(イタリア=サクソ・ティンコフ) +45秒
(9)セルジオルイス・エナオ(コロンビア=チームスカイ) +53秒
(10)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +53秒
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 29時間46分57秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +29秒
(3)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ) +1分15秒
(4)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分16秒
(5)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +1分24秒
(6)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +2分5秒
(7)セルジオルイス・エナオ(コロンビア=チームスカイ) +2分11秒
(8)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分43秒
(9)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +2分44秒
(10)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分49秒
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・第9S(12日、サンセポルクロ〜フィレンツェ=181km) |
ベルコフV、ニバリが総合首位守る
マキシム・ベルコフ(ロシア=カチューシャ)が、4時間31分31秒で優勝を飾った。2位はカルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル)、3位はハリンソン・パンタノ(コロンビア=コロンビア・コルデポルデス)が入った。
マリア・ローザ(総合1位)はビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)が、34時間19分31秒で首位をキープした。2位は29秒遅れでカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)、3位に1分15秒遅れでロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ・プロサイクリング)が入った。
(写真=第9ステージを制したベルコフ=AP)
<ステージ>
(1)マキシム・ベルコフ(ロシア=カチューシャ) 4時間31分31秒
(2)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +44秒
(3)ハリンソン・パンタノ(コロンビア=コロンビア・コルデポルデス) +46秒
(4)トビアス・ルドビクソン(スウェーデン=アルゴス・シマノ) +54秒
(5)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分3秒
(6)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター)
(7)ダニーロ・ディルーカ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)
(8)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)
(9)ダミアーノ・カルーゾ(イタリア=キャノンデール)
(10)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 34時間19分31秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +29秒
(3)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ) +1分15秒
(4)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分16秒
(5)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +1分24秒
(6)セルジオルイス・エナオ(コロンビア=チームスカイ) +2分11秒
(7)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分43秒
(8)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +2分44秒
(9)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分49秒
(10)タネル・カンゲルト(エストニア=アスタナ) +3分2秒
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・休息日(13日) |
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・第10S(14日、コルデノン〜アルトピアノ・デル・モンターズィオ=167km) |
ウランが山岳制しグランツール初V
リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)が、今大会最初の厳しい山岳ステージを制し、グランツアー初勝利を挙げた。
頂上ゴールへ向かう残り8キロ付近でアタックして先頭グループから抜け出し、そのまま単独で逃げきった。ウランは「最終的に勝てて良かった。我々は3枚のカードを持っている。自分とエナオとウィギンスだ。今日は自分がうまくいった。スカイは強いチームだよ」と話した。
20秒遅れの2位はカルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル)、31秒遅れの3位にビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)が入った。カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)も31秒遅れのグループで5位。
ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)は残り3・3キロ付近の厳しい上りで遅れ、1分8秒遅れの10位、ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)は20分53秒遅れの71位に終わった。
総合首位はニバリが守り、8秒のボーナスタイムを得て2位エバンスとの差を41秒に広げた。3位にはウランが浮上し2分4秒差。ウィギンスは4位のままだが2分5秒差となった。5位はロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ)で2分12秒差。
(写真=第10ステージを制したウラン=AP)
<ステージ>
(1)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) 4時間37分42秒
(2)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +20秒
(3)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) +31秒
(4)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)
(5)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(6)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ)
(7)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(8)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=レディオシャック・レオパード) +47秒
(9)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +1分6秒
(10)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +1分8秒
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 38時間57分32秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +41秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分4秒
(4)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +2分5秒
(5)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ) +2分12秒
(6)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ)
(7)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分55秒
(8)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +3分35秒
(9)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +4分17秒
(10)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +4分21秒
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・第11S(15日、タルビーズィオ(カーベ・デル・プレディル)〜バヨン(エルト・エ・カッソ)=184km) |
ナバルダウスカスが逃げ切りV
ラムナス・ナバルダウスカス(リトアニア=ガーミン・シャープ)が、2級山岳を含む頂上ゴールのステージを単独の逃げを決めて制した。
中盤にできた逃げに乗ったナバルダウスカスは、最後の上りで競り合っていたダニエル・オス(イタリア=BMCレーシング)を残り5キロで振り切り、そのまま逃げきった。ナバルダウスカスは昨年のジロ・デ・イタリア第4ステージのチームタイムトライアルを勝った後、2日間マリアローザのピンクのジャージーを着た。「(昨年の)ピンクのジャージーは驚きで、それをエンジョイしたが、今日の勝利はまったく別だ。比べることはできないよ。ステージウイナーとして記録されることは素晴らしく、重要なことだと思う」と話した。
2位には1分8秒遅れでオス、3位にはステファノ・ピラッツィ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス)が入った。
ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)、カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)、ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)は5分41秒遅れのグループでゴールし、ニバリはタイムを失うことなく総合首位を守った。
(写真=第11ステージを逃げきりで制したナバルダウスカス=AP)
<ステージ>
(1)ラムナス・ナバルダウスカス(リトアニア=ガーミン・シャープ) 4時間23分14秒
(2)ダニエル・オス(イタリア=BMCレーシング) +1分8秒
(3)ステファノ・ピラッツィ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス) +2分59秒
(4)サルバトーレ・プッチョ(イタリア=チームスカイ) +3分7秒
(5)ポール・マルテンス(ドイツ=ブランコ)
(6)ダニーロ・ディルーカ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)
(7)エゴイ・マルティネス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)
(8)セルジュ・パウエルス(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ) +3分10秒
(9)エフゲーニ・ペトロフ(ロシア=サクソ・ティンコフ) +3分11秒
(10)ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ=アンドローニジョカットリ) +3分25秒
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 43時間26分27秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +41秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分4秒
(4)ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ) +2分5秒
(5)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ) +2分12秒
(6)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +2分13秒
(7)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分55秒
(8)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +3分35秒
(9)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +4分5秒
(10)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +4分17秒
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・第12S(16日、ロンガローネ〜トレビーゾ=134km) |
カベンディッシュ3勝!通算100勝
マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ)が雨中のゴール前スプリントを制し、第1ステージ、第6ステージに続き今大会3勝目を挙げた。グランツールでは39勝、通算では100勝となった。
逃げた5選手が残り10キロを切っても30秒差のリードを保ち、フラムルージュ通過後も先行していたが、ゴール直前に集団に飲み込まれ、集団スプリントをヘルト・ステーグマンス(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ)のリードアウトを受けたカベンディッシュが制した。カベンディッシュは「100勝をジロで成し遂げたことはうれしい」と喜んだ。
2位にナセル・ブアニ(フランス=FDJ)、3位にはルカ・メゲッツ(スロベニア=アルゴス・シマノ)が入った。
ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)はトップと同タイムの39位でゴールし、総合首位を守った。ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)が体調不良もあり3分17秒遅れの122位と大きく遅れ、総合では5分22秒遅れの13位と後退したが、「(3位の)ウランはいい走りをしている。総合はまだまだ接近しているし、(2位の)エバンスは(41秒差で)すぐそこにいる。(5位の)スカルポーニも好調だ」と気を引き締めた。
(写真=今大会3勝目を挙げたカベンディッシュ=AP)
<ステージ>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ) 3時間1分47秒
(2)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ) +0秒
(3)ルカ・メゲッツ(スロベニア=アルゴス・シマノ)
(4)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=レディオシャック・レオパード)
(5)ブレット・ランカスター(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(6)マヌエル・ベレッティ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(7)ロベルト・フェラーリ(イタリア=ランプレ・メリダ)
(8)サーシャ・モードロ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス)
(9)イオニアス・タモリディス(ギリシャ=エウスカルテル・エウスカディ)
(10)フランシスコ・ベントソ(スペイン=モビスター)
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 46時間28分14秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +41秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分4秒
(4)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ) +2分12秒
(5)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +2分13秒
(6)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分55秒
(7)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +3分35秒
(8)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +4分5秒
(9)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +4分17秒
(10)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +4分21秒
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・第13S(17日、ブセート〜ケラスコ=254km) |
カブ4勝目 ウィギンスは棄権
マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ)が今大会最長の254キロの平たんステージを制し、2連勝で今大会4勝目を挙げた。
ゴール手前の上りでアシストを失い、単独でのスプリント勝負となったカベンディッシュは、残り600メートル付近からスプリント開始。右から一気に先頭へ抜け出し、ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=レディオシャック・レオパード)、ルカ・メゲッツ(スロベニア=アルゴス・シマノ)を抑えてゴールに飛び込んだ。2位はニッツォーロ、3位はメゲッツだった。
通算101勝目を挙げたカベンディッシュは「とても疲れた。その前の上りからどうやってリカバーしたのか覚えていないよ。本当は今日はスプリントしたくなかったんだ。でも、上りでも仲間がついていたし、彼らは足がなくなるまで走ってくれた。誇りに思うよ」と話した。
ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)はトップと同タイムの50位でゴールし、総合首位を守り、総合の上位には変動がなかった。
前日まで総合13位で昨年のツール・ド・フランス王者ブラッドリー・ウィギンス(英国=チームスカイ)と、同38位で昨年大会の覇者ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)は、ともに体調不良でこの日は出走せず、棄権した。
(写真=今大会4勝目を挙げたカベンディッシュ=AP)
<ステージ>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ) 6時間9分55秒
(2)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=レディオシャック・レオパード) +0秒
(3)ルカ・メゲッツ(スロベニア=アルゴス・シマノ)
(4)ブレット・ランカスター(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(5)エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)
(6)マヌエル・ベレッティ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(7)ダニエーレ・ベンナーティ(イタリア=レディオシャック・ニッサン)
(8)フィリッポ・ポッツァート(イタリア=ランプレ・メリダ)
(9)アントニー・ルー(フランス=FDJ)
(10)ミゲール・ルビアノ(コロンビア=アンドローニジョカットリ)
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 52時間38分9秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +41秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分4秒
(4)ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ) +2分12秒
(5)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +2分13秒
(6)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分55秒
(7)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +3分35秒
(8)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +4分5秒
(9)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +4分17秒
(10)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +4分21秒
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・第14S(18日、チェルベレ〜バルドネッキア=168km) |
マウロ優勝、ニバリが総合首位
マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)が4時間42分55秒で、優勝を飾った。2位はビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)、3位はカルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル)が入った。
マリア・ローザ(総合1位)はビンチェンツォ・ニバリが、57時間20分52秒で首位をキープした。2位は1分26秒遅れでカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)、3位に2分46秒遅れでリゴベルト・ウラン(コロンビア=スカイ・プロサイクリング)が入った。
(写真=優勝したマウロ・サンタンブロージオ=AP)
<ステージ>
(1)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) 4時間42分55秒
(2)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) +0秒
(3)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +9秒
(4)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +26秒
(5)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +30秒
(6)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +33秒
(7)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=コルナゴ・CSFイノックス)
(8)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=アスタナ)
(9)ソンニ・コロブレッリ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス) +55秒
(10)ダミアーノ・カルーゾ(イタリア=キャノンデール) +58秒
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 57時間20分52秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分26秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分46秒
(4)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分47秒
(5)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +3分53秒
(6)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +4分55秒
(7)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +5分32秒
(8)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +5分32秒
(9)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +5分39秒
(10)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +5分51秒
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・第15S(19日、チェザーナ・トリネーゼ〜コル・ドゥ・ガリビエ(バロワール/フランス)=149km) |
ビスコンティV、ニバリ総合首位
ジョバンニ・ビスコンティ(イタリア=モビスター)がジロでは初登場となる、標高2642メートルのガリビエ峠の山頂ゴールに先頭でたどり着きステージ優勝だ。タイムは4時間40分48秒だった。2位は42秒差でカルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル)、42秒差の3位にプシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ)が入った。
総合争いはビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)が、62時間2分34秒でマリア・ローザ(総合1位)を8ステージ連続でキープした。
2位は1分26秒差でカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)、3位に2分46秒差でリゴベルト・ウラン(コロンビア=スカイ・プロサイクリング)がつけている。
(写真=第15ステージを制したビスコンティ=AP)
<ステージ>
(1)ジョバンニ・ビスコンティ(イタリア=モビスター) 4時間40分48秒
(2)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +42秒
(3)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ)
(4)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ)
(5)ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア・コルデポルデス) +47秒
(6)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +54秒
(7)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)
(8)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(9)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)
(10)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 62時間2分34秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分26秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分46秒
(4)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +2分47秒
(5)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +3分53秒
(6)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +4分35秒
(7)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +5分15秒
(8)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +5分20秒
(9)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +5分57秒
(10)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +6分21秒
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・休息日(20日) |
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・第16S(21日、バロワール(フランス)〜イブレア=238km) |
インチャウスティV ニバリは堅首
ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター)がゴール前の3人の勝負を制し、休養日明けのステージを制した。
残り8キロを切ったあたりで、総合上位陣を含む十数人の先頭グループからインチャウスティ、タネル・カンゲルト(エストニア=アスタナ)、ロベルト・ヘーシンク(オランダ=ブランコ)、プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ)が抜け出したが、ヘーシンクが残り1・8キロでメカトラで遅れ、ゴール前は3人の勝負となった。これを3番手に付けていたインチャウスティが残り250メートルでスプリントを開始し、ニエメツ、カンゲルトを一気に抜いてそのままゴールした。2位にカンゲルト、3位にニエメツが入った。
インチャウスティは「今日は本当に楽しんだと言えるね。カンゲルトがいつも自分に付いていて怖い存在だった。最後の1キロまで冷静さを保ち、残り250メートルから左側から抜け出して踏んだ。全てはうまくいき、ゴールラインを越えてすぐに感激のあまり叫び声を上げたよ」と話した。また、インチャウスティはこの勝利を、元チームメートで2011年5月にガレージのドアに挟まれて事故死したサビエル・トンドさんに捧げた。
ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)は、カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)、リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)、ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ)らとともに14秒遅れの集団でゴールし、総合首位を守った。前日まで総合4位のマウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア)は2分24秒遅れの29位と遅れ、総合は6位に後退した。
(写真=第16ステージを制したインチャウスティ=AP)
<ステージ>
(1)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) 5時間52分48秒
(2)タネル・カンゲルト(エストニア=アスタナ) +0秒
(3)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ)
(4)ラムナス・ナバルダウスカス(リトアニア=ガーミン・シャープ) +14秒
(5)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(6)フランコ・ペッリツォッティ(イタリア=アンドローニジョカットリ)
(7)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ)
(8)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ)
(9)ヘスス・エラダ(スペイン=モビスター)
(10)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル)
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 67時間55分36秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分26秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分46秒
(4)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +3分53秒
(5)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +4分13秒
(6)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +4分57秒
(7)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +5分15秒
(8)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +5分20秒
(9)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +5分47秒
(10)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +7分34秒
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・第17S(22日、カラバッジョ〜ビチェンツァ=214km) |
ビスコンティが独走でステージ2勝
第15ステージの雪のガリビエ峠を制したジョバンニ・ビスコンティ(イタリア=モビスター)が、再び独走で今大会2勝目を挙げた。
第17ステージは平たんステージだが終盤にカテゴリー4の山岳があるコースで、その終盤の上りのピーク付近でアタックしたビスコンティは、そのまま単独で逃げきった。カベンディッシュらスプリンターは脱落し、19秒遅れの2位争いの集団スプリントはラムナス・ナバルダウスカス(リトアニア=ガーミン・シャープ)が制した。3位はルカ・メゲッツ(スロベニア=アルゴス・シマノ)。カベンディッシュは1分37秒遅れの49位に終わった。
ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)は19秒遅れのメーン集団の19位でゴールし、総合首位を守った。
明日23日は20・6キロの山岳タイムトライアルが行われる。ニバリは「明日のタイムトライアルは公園を散歩するようなものじゃない。ハードなコースだ。今日はステージをコントロールできた。終盤に上りがある厳しいコースだったが、明日はまた別物だ。これまでやってこれたことが続けられればいい。このピンクのジャージーとともに前に進みたい。調子はいいし、これまでと同様、ベストを尽くすだけだ」と、意気込みを話した。br />
(写真=第17ステージを独走で制したビスコンティ=AP)
<ステージ>
(1)ジョバンニ・ビスコンティ(イタリア=モビスター) 5時間15分34秒
(2)ラムナス・ナバルダウスカス(リトアニア=ガーミン・シャープ) +19秒
(3)ルカ・メゲッツ(スロベニア=アルゴス・シマノ)
(4)フィリッポ・ポッツァート(イタリア=ランプレ・メリダ)
(5)ダニロ・ホンド(ドイツ=レディオシャック・レオパード)
(6)サルバトーレ・プッチョ(イタリア=チームスカイ)
(7)サーシャ・モードロ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス)
(8)ファビオ・フェッリーネ(イタリア=アンドローニジョカットリ)
(9)フランシスコ・ベントソ(スペイン=モビスター)
(10)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 73時間11分29秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分26秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +2分46秒
(4)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +3分53秒
(5)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +4分13秒
(6)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +4分57秒
(7)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +5分15秒
(8)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +5分20秒
(9)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +5分47秒
(10)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +7分34秒
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・第18S(23日、個人山岳TT モーリ〜ポルサ=20.6km) |
ニバリ、山岳TT圧勝で総合V前進
ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)が山岳個人タイムトライアルを圧勝し、初の総合優勝に大きく前進した。
雨中のタイムトライアルとなったが、ニバリは3分先にスタートした総合2位のカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)を一時はとらえる勢いを見せ、ステージ2位のサムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ)に58秒差をつけて、今季初のステージ優勝を飾った。ニバリは「今日の勝利で大きく前に進み、優位に立った。コースが変わったことは別にして、天候が良くなるといいね。調子がいいので上りも怖くない」と話した。
エバンスは2分36秒差の25位と大失速し、ニバリはその差を4分2秒と大きく開いた。
(写真=山岳TTを圧勝し、総合優勝へ前進したニバリ=AP)
<ステージ>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 44分29秒
(2)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +58秒
(3)ダミアーノ・カルーゾ(イタリア=キャノンデール) +1分20秒
(4)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +1分21秒
(5)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +1分25秒
(6)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +1分26秒
(7)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +1分32秒
(8)スタフ・クレメント(オランダ=ブランコ) +1分36秒
(9)ダリオ・カタルド(イタリア=クイックステップ) +1分41秒
(10)ダニーロ・ディルーカ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +1分52秒
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 73時間55分58秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +4分2秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +4分12秒
(4)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +5分14秒
(5)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +6分9秒
(6)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +6分45秒
(7)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +6分47秒
(8)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +7分30秒
(9)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +8分36秒
(10)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +9分34秒
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・第19S(24日、ポンテ・ディ・レーニョ〜バル・マルテッロ=138km) |
第19ステージは雪で中止
24日に予定されていた第19ステージは、雪のために中止となった。
すでに悪天候と気温低下のために、当初予定されていたガビア峠とチマコッピのステルビオ峠を通る今大会最難関のコースは変更されていたが、変更後のトナーレ峠とカストリン峠も積雪によって通行不可となった。
国際自転車競技連合(UCI)のマッケイド会長は「大会主催者は選手の安全を第一に考え、UCIもそれを支持した。今週は厳しいコンディションの中でレースを行ってきたが、今日はあまりにも過酷すぎる」と話した。リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)は「フェアな決定だ。この寒さが続けば自転車には乗れないよ」と中止を歓迎した。
明日25日の第20ステージもすでに降雪の影響でコースが変更され、スタート地点のスィランドロと頂上ゴールのトレ・チーメ・ディ・ラバレード峠は変わらないが、途中の2つの峠を回避するコースとなっている。
(写真=雪のトナーレ峠=AP)
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 73時間55分58秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +4分2秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +4分12秒
(4)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +5分14秒
(5)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +6分9秒
(6)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +6分45秒
(7)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +6分47秒
(8)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +7分30秒
(9)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +8分36秒
(10)サムエル・サンチェス(スペイン=エウスカルテル・エウスカディ) +9分34秒
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・第20S(25日、スィランドロ〜トレ・チーメ・ディ・ラバレード=202km) |
ニバリ独走で連勝!総合Vも手中に
マリアローザ(総合首位)のビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)が、18ステージの個人タイムトライアルに続いてステージ連勝(第19ステージは中止)を決め、総合優勝を決定的にさせた。17秒差の2位にファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア・コルデポルデス)、19秒差の3位はリゴベルト・ウラン(コロンビア=スカイ・プロサイクリング)だった。
ニバリが強さを見せつけた。残り3キロ、ニバリが自らアタックをかけ先頭に躍り出る。「アタックで総合優勝を印象付けたかった」という言葉通り、総合争いのライバルたちを一気に置き去りにすることに成功。最後は雪が降りしきる、標高2304メートルのトレチーメ・ディ・ラバレードのゴールへ独走、両腕を上げて先頭ゴールを果たした。
この勝利で、総合2位のウランとは4分43秒差まで広がった。26日の最終ステージは平地で行われるため、この差が詰まることは考えにくく、ニバリのジロ初優勝と10年ブエルタ・ア・エスパーニャ以来となるグランツール2勝目が確実になった。
この日まで総合2位だったカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)は、ニバリのアタックに反応できず、5分52秒差の総合3位に後退した。
(写真=雪の中、独走でステージ優勝したニバリ=AP)
<ステージ>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 5時間27分41秒
(2)ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア・コルデポルデス) +17秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +19秒
(4)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +21秒
(5)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +44秒
(6)フランコ・ペッリツォッティ(イタリア=アンドローニジョカットリ) +48秒
(7)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=コルナゴ・CSFイノックス) +54秒
(8)ダミアーノ・カルーゾ(イタリア=キャノンデール) +58秒
(9)ダーウィン・アタプマ(コロンビア=コロンビア・コルデポルデス) +1分
(10)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +1分4秒
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 79時間23分19秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +4分43秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +5分52秒
(4)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +6分48秒
(5)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +7分28秒
(6)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +7分43秒
(7)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +8分9秒
(8)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +10分26秒
(9)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +10分32秒
(10)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=コルナゴ・CSFイノックス) +10分59秒
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・第21S(26日、リエーゼ・ピオ・X〜ブレシア=199km) |
カブが5勝目!ニバリが総合V
マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ)がゴールスプリントを制し、今大会5勝目を挙げた。タイムは5時間30分9秒。サーシャ・モードロ(イタリア=ルディアーニバルボレ・CFSイノックス)が2位、エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)が3位だった。また、総合優勝を確実にしていたビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ)はタイム差なしの45位でゴール。通算84時間53分28秒で、初の総合優勝を果たした。
カベンディッシュは残り500メートルでリードアウトを受け先頭に立つと、追いすがるモードロを振り切った。グランツール41勝目、通算102勝目とし、前日手放していたポイント賞首位の座も奪還した。
ニバリは10年のブエルタ・ア・エスパーニャ以来となる、2度目のグランツール総合優勝。第8ステージで首位に立つと、第18ステージの個人タイムトライアルと第20ステージを圧倒的な強さで連勝し、地元イタリアでの優勝を決定づけた。同2位は4分43秒差でリゴベルト・ウラン(コロンビア=スカイ・プロサイクリング)同3位は5分52秒差でカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)だった。
(写真=初の総合優勝を果たしたニバリ=AP)
<ステージ>
(1)マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ) 5時間30分9秒
(2)サーシャ・モードロ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス) +0秒
(3)エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)
(4)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=レディオシャック・レオパード)
(5)ルカ・メゲッツ(スロベニア=アルゴス・シマノ)
(6)ロベルト・フェラーリ(イタリア=ランプレ・メリダ)
(7)ケニー・デハース(ベルギー=ロット・ベリソル)
(8)マヌエル・ベレッティ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(9)ジョバンニ・ビスコンティ(イタリア=モビスター)
(10)ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)
<総合>
(1)ビンチェンツォ・ニバリ(イタリア=アスタナ) 84時間53分28秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ) +4分43秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +5分52秒
(4)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +6分48秒
(5)カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル) +7分28秒
(6)プシュメスワフ・ニエメツ(ポーランド=ランプレ・メリダ) +7分43秒
(7)ラファル・マイカ(ポーランド=サクソ・ティンコフ) +8分9秒
(8)ベニャト・インチャウスティ(スペイン=モビスター) +10分26秒
(9)マウロ・サンタンブロージオ(イタリア=ビーニファンティーニ・セッレイタリア) +10分32秒
(10)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=コルナゴ・CSFイノックス) +10分59秒
<ポイント賞>
マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ)
<山岳賞>
ステファノ・ピラッツィ(イタリア=バルディアーニバルボレ・CFSイノックス)
<新人賞>
カルロス・ベタンクール(コロンビア=AG2R・ラモンディアル)
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