5月9〜6月1日 北アイルランド・イタリア UCIワールドツアー |
ステージ | ステージ優勝 | マリアローザ | 別府順位(総合) | 新城順位(総合) |
第1S | オリカ・グリーンエッジ | スベイン・タフト | 75位 | 141位 |
第2S | マルセル・キッテル | マイケル・マシューズ | 45位(75位) | 49位(136位) |
第3S | マルセル・キッテル | マイケル・マシューズ | 30位(50位) | 75位(130位) |
第4S | ナセル・ブアニ | マイケル・マシューズ | 25位(48位) | 112位(128位) |
第5S | ディエゴ・ウリッシ | マイケル・マシューズ | 105位(90位) | 138位(131位) |
第6S | マイケル・マシューズ | マイケル・マシューズ | 132位(121位) | 101位(114位) |
第7S | ナセル・ブアニ | マイケル・マシューズ | 53位(114位) | 151位(106位) |
第8S | ディエゴ・ウリッシ | カデル・エバンス | 80位(104位) | 112位(113位) |
第9S | ピーテル・ウイーニング | カデル・エバンス | 57位(83位) | 164位(125位) |
第10S | ナセル・ブアニ | カデル・エバンス | 79位(77位) | 140位(126位) |
第11S | マイケル・ロジャース | カデル・エバンス | 93位(84位) | 161位(131位) |
第12S | リゴベルト・ウラン | リゴベルト・ウラン | 92位(82位) | 63位(128位) |
第13S | マルコ・カノーラ | リゴベルト・ウラン | 37位(79位) | 104位(128位) |
第14S | エンリーコ・バッタリーン | リゴベルト・ウラン | 116位(89位) | 165位(135位) |
第15S | ファビオ・アール | リゴベルト・ウラン | 76位(89位) | 139位(136位) |
第16S | ナイロ・キンタナ | ナイロ・キンタナ | 86位(88位) | 158位(131位) |
第17S | ステファノ・ピラッツィ | ナイロ・キンタナ | 49位(90位) | 147位(132位) |
第18S | ジュリアン・アレドンド | ナイロ・キンタナ | 71位(83位) | 111位(128位) |
第19S | ナイロ・キンタナ | ナイロ・キンタナ | 109位(83位) | 124位(128位) |
第20S | マイケル・ロジャース | ナイロ・キンタナ | 69位(82位) | 113位(128) |
第21S | ルカ・メゲッツ | ナイロ・キンタナ | 78位(82位) | 52位(127位) |
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・第1S(5月9日、ベルファスト〜ベルファスト(北アイルランド)チームTT=21.7km) |
オリカ・グリーンエッジがチームTT制す
第97回大会が開幕し,、第1ステージのチームタイムトライアルが行われ、オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)が21分42秒のタイムで優勝した。
5秒遅れの2位にオメガファルマ・クイックステップ(ベルギー)、7秒遅れの3位にはBMCレーシング(米国)が入った。ナイロ・キンタナ(コロンビア)のモビスター(スペイン)は55秒遅れの8位、別府史之のトレックファクトリー(米国)は1分遅れの11位、新城幸也のヨーロッパカー(フランス)は1分48秒遅れの21位。
総合首位にはスベイン・タフト(オリカ・グリーンエッジ=カナダ)が立ち、「何てすごい日なんだろう。自分の人生でこんな事を想像したこともなかったよ。チームを誇りに思うし、いくら感謝しても足りないよ。素晴らしい誕生日プレゼントだ」と、この日37歳になったタフトは喜んだ。
別府は1分遅れの75位、新城は1分48秒遅れの141位。
ダニエル・マーティン(ガーミン・シャープ)は落車でリタイアした。
<ステージ>
(1)オリカ・グリーンエッジ 24分42秒
(2)オメガファルマ・クイックステップ +5秒
(3)BMCレーシング +7秒
(4)ティンコフ・サクソ +23秒
(5)チームスカイ +35秒
(6)アスタナ +38秒
(7)キャノンデール +53秒
(8)モビスター +55秒
(9)ジャイアント・シマノ +56秒
(10)AG2R・ラモンディアル +58秒
<総合>
(1)スベイン・タフト(カナダ=オリカ・グリーンエッジ) 24分42秒
(2)ルーク・ダルブリッジ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) +0秒
(3)ピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ)
(4)キャメロン・メイヤー(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(5)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(6)イバン・サンタロミータ(イタリア=オリカ・グリーンエッジ)
(7)ピーテル・スライ(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ) +5秒
(8)ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア=オメガファルマ・クイックステップ)
(9)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)
(10)セルジュ・パウエルス(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ)
(75)別府史之(トレックファクトリー) +1分
(141)新城幸也(ヨーロッパカー) +1分48秒
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・第2S(5月10日、ベルファスト〜ベルファスト(北アイルランド)=218km) |
キッテルがスプリント制しジロ初勝利
(写真=ゴール前スプリントを制しステージ初勝利を挙げたキッテル(右端)=AP)
マルセル・キッテル(ドイツ=ジャイアント・シマノ)が、雨となった第2ステージのゴール前スプリント勝負を制し、ジロ・デ・イタリア初勝利を挙げた。同タイムの2位にはナセル・ブアニ(フランス=FDJ.fr)、3位にはジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)が入った。
マールテン・チャリンギ(オランダ=ベルキン)サンダー・アルメ(ベルギー=ロット・ベリソル)ヘフリー・ロメロ(コロンビア=コロンビア)アンドレーア・フェーディ(イタリア=ネーリソットーリ・イエローフルオ)の4人が逃げる展開となり、残り8キロでチャリンギが飛び出し単独での逃げきりを図った。しかし、残り3・5キロで集団に吸収。ゴール前スプリントで左から鋭く伸びてきたキッテルが勝利をものにした。
キッテルは「正直言うと、今日はチームと一緒に先頭に位置することは簡単なことではなかった。何度もチームメートを見失った。雨が降り続けたので厳しい1日だったが、仲間たちは素晴らしい仕事をしてくれた。幸せだし、この勝利を誇りに思う。グランツアーの1勝は違うからね」と喜んだ。
前日、総合トップに立ったスベイン・タフト(オリカ・グリーンエッジ=カナダ)は3秒遅れの集団の89位でゴール。トップと同タイム8位に入ったマイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)がマリアローザ(総合首位)を獲得した。
マシューズは「このジャージーを着ることはとても名誉なことだ。昨日のタイムトライアルではタフトに誕生日プレゼントをあげようとみんなで決めていた。それを今日、自分が手にしているなんて驚きだ。できるだけ長く着ていたいね。少なくとも第6か第7ステージぐらいまでは」と話した。
別府史之(トレックファクトリー)は3秒遅れの45位、新城幸也(ヨーロッパカー)も3秒遅れの49位だった。
<ステージ>
(1)マルセル・キッテル(ドイツ=ジャイアント・シマノ) 5時間13分12秒
(2)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ.fr) +0秒
(3)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)
(4)エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)
(5)ロベルト・フェラーリ(イタリア=ランプレ・メリダ)
(6)マヌエル・ベレッティ(イタリア=アンドローニジョカトリ)
(7)ベン・スイフト(英国=チームスカイ)
(8)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(9)ダビデ・アポローニオ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(10)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・シャープ)
(45)別府史之(トレックファクトリー) +3秒
(49)新城幸也(ヨーロッパカー) +3秒
<総合>
(1)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) 5時間37分54秒
(2)ルーク・ダルブリッジ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) +3秒
(3)イバン・サンタロミータ(イタリア=オリカ・グリーンエッジ)
(4)スベイン・タフト(カナダ=オリカ・グリーンエッジ)
(5)ピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ)
(6)キャメロン・メイヤー(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(7)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +8秒
(8)ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア=オメガファルマ・クイックステップ)
(9)ピーテル・スライ(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ) +8秒
(10)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=オメガファルマ・クイックステップ)
(75)別府史之(トレックファクトリー) +1分3秒
(136)新城幸也(ヨーロッパカー) +1分51秒
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・第3S(5月11日、アーマー〜ダブリン(北アイルランド)=187km) |
キッテル、驚異のスプリントで逆転2連勝
(写真=逆転でステージ2連勝を果たしたキッテル(左端)=AP)
マルセル・キッテル(ドイツ=ジャイアント・シマノ)がゴール前の驚異的なスプリントでステージ2連勝を果たした。
残り7・2キロで全ての逃げが吸収。この日もゴール前での集団スプリント勝負となった。残り300メートルの最後のコーナーはキャノンデール、チームスカイがリード。キッテルは7、8番手と遅れたが、コーナーを曲がった後の最後の直線で猛然とスプリント開始。ゴール直前で右から強襲し、エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)、ベン・スイフト(英国=チームスカイ)をかわしてトップでフィニッシュラインを通過。ゴール後は倒れ込んでしまうほど、全ての力を出し切ったレースとなった。2位はスイフト、3位はビビアーニ。
キッテルは「遠かったが、諦めなければどうにかなると思った。だから、最後のコーナーから全力を尽くしてもがいた。本当にハッピーだ」と話した。
総合首位のマイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)はトップと同タイムの16位でゴールし、マリア・ローザを守った。
別府史之(トレックファクトリー)はトップと同タイムの30位、新城幸也(ヨーロッパカー)は11秒遅れの75位。総合は別府が1分3秒遅れの50位、新城が2分2秒遅れの130位。
12日は休息日となり、13日の第4ステージからレースの舞台はイタリアになる。
<ステージ>
(1)マルセル・キッテル(ドイツ=ジャイアント・シマノ) 4時間28分43秒
(2)ベン・スイフト(英国=チームスカイ) +0秒
(3)エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)
(4)ダビデ・アポローニオ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(5)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ)
(6)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)
(7)ロベルト・フェラーリ(イタリア=ランプレ・メリダ)
(8)エドウィン・アビラ(コロンビア=コロンビア)
(9)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)
(10)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・シャープ)
(30)別府史之(トレックファクトリー) +0秒
(75)新城幸也(ヨーロッパカー) +11秒
<総合>
(1)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) 10時間6分37秒
(2)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=オメガファルマ・クイックステップ) +8秒
(3)ダニエル・オス(イタリア=BMCレーシング) +10秒
(4)ルーク・ダルブリッジ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) +14秒
(5)イバン・サンタロミータ(イタリア=オリカ・グリーンエッジ)
(6)スベイン・タフト(カナダ=オリカ・グリーンエッジ)
(7)ピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ)
(8)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +19秒
(9)ピーテル・スライ(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ)
(10)セルジュ・パウエルス(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ)
(14)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +21秒
(50)別府史之(トレックファクトリー) +1分3秒
(59)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +1分9秒
(130)新城幸也(ヨーロッパカー) +2分2秒
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・休息日(5月12日) |
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・第4S(5月13日、ジョビナッツォ〜バーリ=121km) |
ブアニ、フィーレルス差し今季6勝目
(写真=第4ステージを制したブアニ(中央)=AP)
休息日が明け、イタリア本土での最初のレースとなった第4ステージをナセル・ブアニ(フランス=FDJ)が制した。
雨でスリッピーとなった路面のため、バーリで9周する予定だった周回コースの最終周回がニュートラルとなり、総合順位は8周を通過したところで確定。総合首位のマイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)は、最終周回に入ったところで危険回避のために後方へ下がった。
ステージ優勝を狙うキャノンデールは最終周回で先頭でトレインを組んだが、残り2キロのコーナーで次々と落車。ゴール前の直線ではトム・フィーレルス(オランダ=ジャイアント・シマノ)が先行したが、ブアニが猛然とアタック。20メートルあった差を一気に詰め、ゴール直前で差しきった。2位にはジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)が入り、フィーレルスは3位に終わった。
ブアニは今季6勝目で通算は26勝目。
別府史之(トレックファクトリー)は25位、新城幸也(ヨーロッパカー)は112位だった。
<ステージ>
(1)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ) 2時間22分6秒
(2)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー) +0秒
(3)トム・フィーレルス(オランダ=ジャイアント・シマノ)
(4)ロベルト・フェラーリ(イタリア=ランプレ・メリダ)
(5)エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)
(6)マッテーオ・モンタグーティ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(7)ケニー・デハース(ベルギー=ロット・ベリソル)
(8)ルカ・メゲッツ(スロベニア=ジャイアント・シマノ)
(9)ベルト・デベッケル(ベルギー=ジャイアント・シマノ)
(10)フランチェスコ・キッキ(イタリア=ネーリソットーリ・イエローフルオ)
(25)別府史之(トレックファクトリー) +0秒
(112)新城幸也(ヨーロッパカー) +0秒
<総合>
(1)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) 12時間28分43秒
(2)アレサンドロ・ペタッキ(イタリア=オメガファルマ・クイックステップ) +8秒
(3)ダニエル・オス(イタリア=BMCレーシング) +10秒
(4)イバン・サンタロミータ(イタリア=オリカ・グリーンエッジ) +14秒
(5)ピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ)
(6)ルーク・ダルブリッジ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(7)スベイン・タフト(カナダ=オリカ・グリーンエッジ)
(8)セルジュ・パウエルス(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ) +19秒
(9)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)
(10)ジルアン・ベルモート(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ)
(14)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +21秒
(48)別府史之(トレックファクトリー) +1分3秒
(58)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +1分9秒
(128)新城幸也(ヨーロッパカー) +2分2秒
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・第5S(5月14日、タラント〜ビジャーノ=200km)中級山岳 |
ウリッシV マシューズ総合首位守る
(写真=上りスプリント勝負を制して優勝したウリッシ(AP)=AP)
4級の上りゴールの第5ステージをディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ)が制した。1秒差の2位にカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)、3位にはジュリアン・アレドンド(コロンビア=トレックファクトリー)が入った。
ゴール前5キロから上りが始まり、その前の下りでアタックして単独で先頭に立っていたジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア=オメガファルマ・クイックステップ)が残り1・4キロで吸収。集団スプリントでの勝負となり、残り300メートルではホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ)アレドンドの3人が先行したが、集団が追いつきゴール直前でエバンスが右からアタック。しかし、残り150メートルで左から伸びてきたウリッシが一気に先頭に立ち、最後は数メートル引き離してガッツポーズでフィニッシュラインを通過した。
ウリッシは「序盤は優勝候補にとってはいつも難しいものだ。自分は準備できていたことを証明できた。この瞬間を楽しみたいね」と喜んだ。
マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)は残り1キロで集団の先頭に食らいつき、トップから1秒遅れの6位でゴールし、マリア・ローザを4日連続で守った。1秒遅れの23位でゴールしたピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ)が総合2位に浮上したが、差は14秒と広がった。同3位には15秒差でエバンス。
マシューズは「チームメートは今日もよくやってくれた。風とトラブルから守ってくれた。ステージを勝ちたいと思っているが、なかなか勝てないね。でも、まだピンクのジャージーを着ているし、明日も勝利を目指して走りたい」と話した。
別府史之(トレックファクトリー)は6分12秒遅れの105位で、総合は7分14秒遅れの90位、落車があった新城幸也(ヨーロッパカー)は10分33秒遅れの138位で、総合は12分34秒遅れの131位。
<ステージ>
(1)ディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ) 5時間12分39秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1秒
(3)ジュリアン・アレドンド(コロンビア=トレックファクトリー)
(4)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)
(5)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ)
(6)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(7)ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)
(8)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン)
(9)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(10)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)
(90)別府史之(トレックファクトリー) +6分12秒
(138)新城幸也(ヨーロッパカー) +10分33秒
<総合>
(1)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) 17時間41分23秒
(2)ピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ) +14秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +15秒
(4)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +19秒
(5)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +26秒
(6)エドバルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー=チームスカイ) +35秒
(7)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=ティンコフ・サクソ) +37秒
(8)ミケーレ・スカルポーニ(イタリア=ランプレ) +41秒
(9)ダリオ・カタルド(イタリア=クイックステップ) +49秒
(10)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +52秒
(14)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +1分9秒
(90)別府史之(トレックファクトリー) +7分14秒
(131)新城幸也(ヨーロッパカー) +12分34秒
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・第6S(5月15日、サッサーノ〜モンテカッシーノ=247km)中級山岳 |
首位マシューズ、大落車避けステージ初勝利
(写真=今大会のステージ初勝利を挙げたマシューズ(中央)=AP)
ゴール前11キロで大落車が発生した混乱のステージを、総合首位のマイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)が制し、今大会ステージ初勝利を挙げた。2位はティム・ウェレンス(ベルギー=ロット・ベリソル)、3位はカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)が入った。
当初の予定では247キロだったが、道路環境が悪いため10キロ迂回して257キロとなったステージは、残り12キロですべての逃げが吸収された。この直後に集団内で大落車が発生。多くの総合上位陣が巻き込まれ、ジャンパオロ・カルーゾ(イタリア=カチューシャ)は起き上がれず救急車で搬送された。その中でマシューズ、エバンスは落車を回避。混乱の中から抜け出し、オリカ・グリーンエッジ3人とBMCレーシング3人を含む8人の逃げグループを形成し、最後の上りに突入した。追走集団はナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)をリードアウトするモビスターが先頭で引いた。
最終的にはオリカ・グリーンエッジとBMCレーシングのアシスト勢がちぎれ、エバンス、マシューズ、ウェレンス、マッテーオ・ラボッティーニ(イタリア=ネーリソットーリ・イエローフルオ)の4人の勝負となった。残り1キロはエバンスが先頭で通過したが、ゴール直前でエバンスの番手に付いていたマシューズが差して両手を大きく上げてフィニッシュラインを通過した。
総合首位を守ったマシューズは「勝てるとは思っていなかったが、チームが完璧な位置どりをしてくれた。特にダーブリッジが前にいてくれて助かった。彼がいてくれたおかげで勝つ事ができた」と、最後の逃げをリードアウトしたチームメートに感謝した。
総合2位には21秒遅れのエバンス、同3位には1分18秒遅れのリゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)が浮上した。49秒遅れの19位でゴールしたキンタナは2分8秒遅れの11位。
別府史之(トレックファクトリー)は15分5秒遅れの132位で、総合は22分29秒遅れの121位。新城幸也(ヨーロッパカー)は8分40秒遅れの101位で、総合は21分24秒遅れの114位。
なお、このステージで落車に巻き込まれたカルーゾ、アンヘル・ビシオソ(スペイン=カチューシャ)が途中リタイア。また、ホアキン・ロドリゲス(スペイン=カチューシャ)は7分43秒遅れの89位でゴールしたが、肋骨を親指の骨折が判明しジロを去ることになった。
<ステージ>
(1)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) 6時間37分1秒
(2)ティム・ウェレンス(ベルギー=ロット・ベリソル) +0秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(4)マッテーオ・ラボッティーニ(イタリア=ネーリソットーリ・イエローフルオ)
(5)イバン・サンタロミータ(イタリア=オリカ・グリーンエッジ) +13秒
(6)スティーブ・モラビト(スイス=BMCレーシング) +23秒
(7)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +49秒
(8)マウロ・フィネット(イタリア=ネーリソットーリ・イエローフルオ) +49秒
(9)ディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ)
(10)ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア)
(19)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +49秒
(101)新城幸也(ヨーロッパカー) +8分40秒
(132)別府史之(トレックファクトリー) +15分5秒
<総合>
(1)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) 24時間18分14秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +21秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +1分18秒
(4)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分25秒
(5)スティーブ・モラビト(スイス=BMCレーシング)
(6)マッテーオ・ラボッティーニ(イタリア=ネーリソットーリ・イエローフルオ)
(7)イバン・サンタロミータ(イタリア=オリカ・グリーンエッジ) +1分47秒
(8)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +1分51秒
(9)ティム・ウェレンス(ベルギー=ロット・ベリソル) +1分52秒
(10)イバン・バッソ(イタリア=キャノンデール) +2分6秒
(11)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +2分8秒
(114)新城幸也(ヨーロッパカー) +21分24秒
(121)別府史之(トレックファクトリー) +22分29秒
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・第7S(5月16日、フロジノーネ〜フォリーニョ=214km) |
ブアニ、ニッツォーロかわし2勝目
(写真=スプリント勝負を制し、今大会2勝目を挙げたブアニ(左端)(AP)=AP)
ナセル・ブアニ(フランス=FDJ)が集団スプリントを制し、第4ステージに続く2勝目を挙げた。マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)はトップと同タイムの4位に入り、マリア・ローザ(総合首位)を守った。
5人の逃げが決まり最大9分差まで広げたが、残り3キロ付近で吸収。勝負は集団スプリントとなり、ゴール直前ではジャイアント・シマノが先行し、3番手にブアニ、4番手にジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)、5番手にマシューズという展開となった。アシストが離れ、ルカ・メズゲッツ(スロベニア=ジャイアント・シマノ)がスプリントを開始したが、左からニッツォーロとマシューズ、右からブアニが急襲。最後はブアニとニッツォーロがハンドルを投げ出してゴールしたが、フェンス沿いの狭い所から抜け出したブアニが僅かの差でニッツォーロをかわした。3位はメズゲッツ。
ゴール後に2勝目を表すVサインをしたブアニは「2勝するなんてすごいことだ。自分もチームもハッピーだ。メズゲッツがスプリントを開始した時は、彼の後輪につけていた。マシューズとニッツォーロが左から行くのが見えたので、フェンス沿いの右から行くしか選択肢はなかった。幸い、メズゲッツがラインを守ってくれたので助かった。そうでなかったらクラッシュしていたよ」と話した。
スプリントに絡んだが4位に終わったマシューズは「最後は思ったよりテクニカルなコースだった。チームはスプリントのためにいい位置どりをしてくれたが、昨日の今日なのでブアニをとらえる足はなかった」と話した。
別府史之(トレックファクトリー)はトップと同タイムの53位で、総合は22分29秒遅れの114位。新城幸也(ヨーロッパカー)はトップと同タイムの151位で、総合は21分24秒遅れの106位。
<ステージ>
(1)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ) 5時間16分5秒
(2)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー) +0秒
(3)ルカ・メズゲッツ(スロベニア=ジャイアント・シマノ)
(4)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(5)ロベルト・フェラーリ(イタリア=ランプレ・メリダ)
(6)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・シャープ)
(7)エンリーコ・バッタリーン(イタリア=バルディーニ・CSF)
(8)ボーイ・ファンポッペル(オランダ=トレックファクトリー)
(9)イワン・ロビニー(ロシア=ティンコフ・サクソ)
(10)エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)
(53)別府史之(トレックファクトリー) +0秒
(151)新城幸也(ヨーロッパカー) +0秒
<総合>
(1)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ) 29時間34分19秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +21秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +1分18秒
(4)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分25秒
(5)スティーブ・モラビト(スイス=BMCレーシング)
(6)マッテーオ・ラボッティーニ(イタリア=ネーリソットーリ・イエローフルオ)
(7)イバン・サンタロミータ(イタリア=オリカ・グリーンエッジ) +1分47秒
(8)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +1分51秒
(9)ティム・ウェレンス(ベルギー=ロット・ベリソル) +1分52秒
(10)イバン・バッソ(イタリア=キャノンデール) +2分6秒
(11)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +2分8秒
(106)新城幸也(ヨーロッパカー) +21分24秒
(114)別府史之(トレックファクトリー) +22分29秒
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・第8S(5月17日、フォリーニョ〜モンテコピオーロ=174km)中級山岳 |
マシューズ遅れた エバンス総合首位浮上
(写真=マリア・ローザを着てシャンペンシャワーするエバンス=AP)
頂上ゴールの中級山岳の第8ステージで、前日まで総合トップのマイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)が大きく遅れ、トップから8秒遅れの5位でゴールしたカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)が総合首位に躍り出た。
ステージは残り300メートルでアタックし、ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー)をかわしたディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ)が第5ステージに続く2勝目を挙げた。同タイムの2位はキセルロウスキー、6秒遅れの3位にウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン)が入った。ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)は6秒遅れの4位。マシューズは34分19秒遅れの180位でゴールし、6日間守ったマリア・ローザを手放すことになった。
総合はエバンスが首位で、57秒遅れの2位にリゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)、1分10秒遅れの3位にラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ)。キンタナは1分45秒遅れの8位。
別府史之(トレックファクトリー)は21分52秒遅れの80位で、総合は43分52秒遅れの104位。新城幸也(ヨーロッパカー)は27分1秒遅れの112位で、総合は47分56秒遅れの113位。
<ステージ>
(1)ディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ) 4時間47分47秒
(2)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +0秒
(3)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +6秒
(4)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)
(5)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +8秒
(6)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)
(7)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(8)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +14秒
(9)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +17秒
(10)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +20秒
(80)別府史之(トレックファクトリー) +21分52秒
(112)新城幸也(ヨーロッパカー) +27分1秒
<総合>
(1)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) 34時間22分35秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +57秒
(3)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分10秒
(4)スティーブ・モラビト(スイス=BMCレーシング) +1分31秒
(5)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +1分39秒
(6)ディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ) +1分43秒
(7)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +1分44秒
(8)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +1分45秒
(9)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +1分49秒
(10)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +1分50秒
(104)別府史之(トレックファクトリー) +43分52秒
(113)新城幸也(ヨーロッパカー) +47分56秒
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・第9S(5月18日、ルーゴ〜セストラ=174km)中級山岳 |
ウイーニング逃げ切りV エバンス堅首
(写真=マラカルネ(後方)をかわして優勝したウイーニング=AP)
上りゴールの中級山岳のステージをピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ)が制した。カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)はトップから1分8秒遅れの7位でゴールし、マリア・ローザを守った。
序盤で14人の逃げが決まり、その中から残り18キロ付近でウイーニングがアタックし単独で先行。しかし、最後の上りに入ったところでダビデ・マラカルネ(イタリア=ヨーロッパカー)が追いついた。ゴール前では一騎打ちとなったが、ウイーニングが強さを見せつけ、個人ではジロ・デ・イタリアでの2勝目を挙げた。
3位には追走グループからアタックしたドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)が42秒差で入り、総合ではトップから1分20秒遅れの4位に浮上した。
総合首位を守り、2位リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)に57秒差をつけたまま明日の休息日を迎えるエバンスは「チームメートの働きには満足している。彼らのおかげで今、この位置にいる。誇りに思うし、明日はゆっくり休めるね」と話した。
別府史之(トレックファクトリー)は5分45秒遅れの57位で、総合は48分29秒遅れの83位。新城幸也(ヨーロッパカー)は22分29秒遅れの164位で、総合は1時間9分17秒遅れの125位。
<ステージ>
(1)ピーテル・ウイーニング(オランダ=オリカ・グリーンエッジ) 4時間25分51秒
(2)ダビデ・マラカルネ(イタリア=ヨーロッパカー) +0秒
(3)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +42秒
(4)ディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ) +1分8秒
(5)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)
(6)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン)
(7)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(8)ダリオ・カタルド(イタリア=クイックステップ)
(9)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ)
(10)ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア)
(57)別府史之(トレックファクトリー) +5分45秒
(164)新城幸也(ヨーロッパカー) +22分29秒
<総合>
(1)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) 38時間49分34秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +57秒
(3)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分10秒
(4)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +1分20秒
(5)スティーブ・モラビト(スイス=BMCレーシング) +1分31秒
(6)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +1分39秒
(7)ディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ) +1分43秒
(8)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +1分44秒
(9)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +1分45秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +1分49秒
(83)別府史之(トレックファクトリー) +48分29秒
(125)新城幸也(ヨーロッパカー) +1時間9分17秒
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・休息日(5月19日) |
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・第10S(5月20日、モデナ〜サルソマッジョーレ=184km) |
ブアニがスプリント制しステージ3勝目
(写真=今大会3勝目を挙げたブアニ。右は2位のニッツォーロ=AP)
ナセル・ブアニ(フランス=FDJ)がゴール前の集団スプリントを制し、今大会3勝目を挙げた。カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)はトップと同タイムの9位に入り、マリア・ローザを守った。
残り9キロで逃げが吸収され、集団は1つになって残り1キロを切ったが、最後の右カーブで落車が発生。タイラー・ファラー(米国=ガーミン・シャープ)らが巻き込まれ、集団は分断。ゴール前スプリントは先行した9人の勝負となり、4番手にいたブアニが残り100メートルでジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)の番手につき、フィニッシュライン直前で差しきった。同タイムの2位にニッツォーロ、3位にはマイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)が入った。
今季8勝目で通算では28勝目を挙げたブアニは、「最後までスピードは速かった。ニッツォーロの後輪につきかわすことができた。自分の目標はポイント賞ジャージーだ」と話した。ポイント賞でブアニは2位ニッツォーロに24ポイント差の首位に立っている。マーク・カベンディッシュ(英国=オメガファルマ・クイックステップ)は今大会欠場。マルセル・キッテル(ドイツ=ジャイアント・シマノ)はすでにリタイアしており、マリア・ロッサ獲得の可能性は高い。
ヤニック・エイセン(ベルギー=MCレーシング)が残り20キロ地点での落車に巻き込まれ、救急車で搬送されリタイア。エバンスは貴重なアシストを1枚失った。
別府史之(トレックファクトリー)はトップと同タイムの79位で、総合は48分29秒遅れの77位。新城幸也(ヨーロッパカー)は3分22秒遅れの140位で、総合は1時間12分39秒遅れの126位。
<ステージ>
(1)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ) 4時間1分13秒
(2)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー) +0秒
(3)マイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)
(4)ロベルト・フェラーリ(イタリア=ランプレ・メリダ)
(5)エンリーコ・バッタリーン(イタリア=バルディーニ・CSF)
(6)ウラジミール・グセフ(ロシア=カチューシャ)
(7)アルバート・ティメル(オランダ=ジャイアント・シマノ)
(8)ベン・スイフト(英国=チームスカイ)
(9)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(10)マウロ・フィネット(イタリア=ネーリソットーリ・イエローフルオ)
(79)別府史之(トレックファクトリー) +0秒
(140)新城幸也(ヨーロッパカー) +3分22秒
<総合>
(1)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) 42時間50分47秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +57秒
(3)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分10秒
(4)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +1分20秒
(5)スティーブ・モラビト(スイス=BMCレーシング) +1分31秒
(6)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +1分39秒
(7)ディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ) +1分43秒
(8)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +1分44秒
(9)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +1分45秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +1分49秒
(83)別府史之(トレックファクトリー) +48分29秒
(125)新城幸也(ヨーロッパカー) +1時間12分39秒
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・第11S(5月21日、コッレッキオ〜サボーナ=249km)中級山岳 |
ロジャースが独走V エバンス首位守る
(写真=逃げ切りで優勝し、指を3本立ててゴールしたロジャース=AP)
マイケル・ロジャース(オーストラリア=サクソ・ティンコフ)が独走でステージ優勝を飾った。カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)はトップから10秒遅れのメーン集団の13位でゴールし、マリア・ローザを守った。
最後の2級山岳を集団は1つになって越え、下りに入った残り21キロでロジャースがアタック。これが決まり、そのまま単独で逃げきった。10秒遅れとなったメーン集団のスプリント勝負はサイモン・ゲスク(ドイツ=ジャイアント・シマノ)が制し2位。3位にはエンリーコ・バッタリーン(イタリア=バルディーニ・CSF)が入った。
03年から3年連続でタイムトライアルの世界王者となっていたロジャースは、昨年のジャパン・カップでのドーピング検査で陽性反応を示し、暫定的に出場停止となっていた。だが、今年4月になって直前に中国で食べた汚染肉が原因だったとして処分が解除されていた。フィニッシュラインで3人の娘を示す3本の指を立て、胸をたたきながらゴールしたロジャースは「つらい時期だったが、トンネルの先には必ず光があるものだ」と話した。レースについては「上りのピークで総合上位陣が違いにけん制していた。これはチャンス、行けると決断してアタックした」と勝因を分析した。
第2ステージから第7ステージまで総合首位に立っていたマイケル・マシューズ(オーストラリア=オリカ・グリーンエッジ)は、この日のレース前にリタイアした。
別府史之(トレックファクトリー)は14分44秒遅れの93位で、総合は1時間3分3秒遅れの84位。新城幸也(ヨーロッパカー)は18分14秒遅れの161位で、総合は1時間30分43秒遅れの131位。
明日22日の第12ステージは個人タイムトライアル(46・6キロ)が行われる。
<ステージ>
(1)マイケル・ロジャース(オーストラリア=サクソ・ティンコフ) 5時間48分7秒
(2)サイモン・ゲスク(ドイツ=ジャイアント・シマノ) +0秒
(3)エンリーコ・バッタリーン(イタリア=バルディーニ・CSF)
(4)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン)
(5)ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア=オメガファルマ・クイックステップ)
(6)モレーノ・モゼール(イタリア=キャノンデール)
(7)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)
(8)マッテーオ・ラボッティーニ(イタリア=ネーリソットーリ・イエローフルオ)
(9)ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア)
(10)アレクシー・ビュイエモズ(フランス=AG2R・ラモンディアル)
(93)別府史之(トレックファクトリー) +14分44秒
(161)新城幸也(ヨーロッパカー) +18分14秒
<総合>
(1)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) 48時間39分4秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +57秒
(3)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分10秒
(4)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +1分20秒
(5)スティーブ・モラビト(スイス=BMCレーシング) +1分31秒
(6)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +1分39秒
(7)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +1分44秒
(8)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +1分45秒
(9)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +1分49秒
(10)イバン・バッソ(イタリア=キャノンデール) +2分1秒
(84)別府史之(トレックファクトリー) +1時間3分3秒
(131)新城幸也(ヨーロッパカー) +1時間30分43秒
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・第12S(5月22日、バルバレスコ〜バローロ=42km)個人TT |
ウラン、個人TT制し総合首位浮上
(写真=マリア・ローザを獲得したウランはシャンペンシャワー=AP)
個人タイムトライアルが行われ、リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)が57分34秒のタイムで優勝。前日まで総合首位のカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)は1分34秒遅れの3位となり、同2位のウランが57秒差を逆転してマリア・ローザを獲得した。2位は1分17秒遅れでディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ)。ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)は2分41秒遅れの13位。
トップに立ったウランは「自分でも驚いている。勝てるなんて思っていなかった。ステージを勝利し、ピンクのジャージーも獲得したなんて信じられない。冬の間にタイムトライアルの練習に多くの時間を費やしたが、期待を上回る出来だった。でも、これからジロの最も厳しい山岳が待ち受けている。レースは終わったわけではない」と、勝利を喜びながらも気を引き締めた。
総合2位に転落したエバンスは「正直、ウランがあんなタイムを出すとは思ってもいなかった。だが、自分の位置は戦術的にはいい。面白くなりそうだ」と話した。
別府史之(トレックファクトリー)は6分59秒遅れの92位で、総合は1時間9分5秒遅れの82位。新城幸也(ヨーロッパカー)は5分44秒遅れの63位で、総合は1時間35分30秒遅れの128位。
<ステージ>
(1)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) 57分34秒
(2)ディエゴ・ウリッシ(イタリア=ランプレ・メリダ) +1分17秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分34秒
(4)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分39秒
(5)ジャンルーカ・ブランビッラ(イタリア=オメガファルマ・クイックステップ) +1分53秒
(6)バウテル・プールス(オランダ=オメガファルマ・クイックステップ) +2分
(7)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +2分3秒
(8)トマス・デへント(ベルギー=バカンソレイユ・DCM) +2分7秒
(9)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +2分9秒
(10)パトリック・グレーチュ(ドイツ=AG2R・ラモンディアル)
(63)新城幸也(ヨーロッパカー) +5分44秒
(92)別府史之(トレックファクトリー) +6分59秒
<総合>
(1)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) 49時間37分35秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +37秒
(3)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分52秒
(4)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +2分32秒
(5)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +2分50秒
(6)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +3分29秒
(7)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +3分37秒
(8)バウテル・プールス(オランダ=オメガファルマ・クイックステップ) +4分6秒
(9)スティーブ・モラビト(スイス=BMCレーシング) +4分20秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +4分41秒
(82)別府史之(トレックファクトリー) +1時間9分5秒
(128)新城幸也(ヨーロッパカー) +1時間35分30秒
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・第13S(5月23日、フォッサーノ〜リバローロ・カナベーゼ=158km) |
カノーラが逃げきりグランツアー初V
(写真=第13ステージでグランツアー初勝利を飾ったカノーラ(中央)=AP)
マルコ・カノーラ(イタリア=バルディーニ・CSF)が逃げきった3人のゴール前スプリント勝負を制し、グランツアー初優勝を果たした。リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)は11秒遅れのメーン集団の24位でゴールし、マリア・ローザを守った。
序盤にカノーラ、ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ=アンドローニジョカトリ)アンジェロ・テュリク(フランス=ヨーロッパカー)ヘフリー・ロメロ(コロンビア=コロンビア)ヘルト・ドックス(ベルギー=ロット・ベリソル)マキシム・ベルコフ(ロシア)6人の逃げが決まり3分以上の差を付けたが、残り30キロの4級山岳のピークでは2分16秒差となり、残り22キロでは2分を切った。そして残り集団に1分43秒差と迫られた残り16キロでカノーラがアタック。これにロドリゲス、デュリクが反応し、逃げは3人となった。
ウエットな路面もあって集団は逃げをつかまえられず、残り1キロで差は1分と優勝争いは逃げの3人に絞られた。そして、ゴール前270メートルの直角コーナーを曲がった後にカノーラがロングスプリントを開始。追いすがるロドリゲスを振り切ってフィニッシュラインを先頭で通過した。3位はテュリク。
11秒遅れのメーン集団のスプリントは、ナセル・ブアニ(フランス=FDJ)がジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)をかわして4位でゴールした。
優勝したカノーラは「サプライズだ。そして特別な勝利だ。人生は時に予期しないことが起こるものだ。今日は自分のキャリアの中で最高の日になった」と喜んだ。
総合首位を守ったウランは「ジロに簡単な日はない。休息日を除いてね。今日はリスクを冒さないように常に先頭で走ったが、逃げをコントロールできなかったね」と話した。明日からは本格的な山岳ステージが始まる。「明日からがジロのスタートだ。足の状態がいいことを祈っているよ」。
別府史之(トレックファクトリー)は11秒遅れの37位で、総合は1時間9分5秒遅れの79位。新城幸也(ヨーロッパカー)は41秒遅れの104位で、総合は1時間36分遅れの128位。
<ステージ>
(1)マルコ・カノーラ(イタリア=バルディーニ・CSF) 3時間37分20秒
(2)ジャクソン・ロドリゲス(ベネズエラ=アンドローニジョカトリ) +0秒
(3)アンジェロ・テュリク(フランス=ヨーロッパカー)
(4)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ) +11秒
(5)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)
(6)エリア・ビビアーニ(イタリア=キャノンデール)
(7)ルカ・メズゲッツ(スロベニア=ジャイアント・シマノ)
(8)ベン・スイフト(英国=チームスカイ)
(9)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・シャープ)
(10)ボルト・ボジッチ(スロベニア=アスタナ)
(37)別府史之(トレックファクトリー) +11秒
(104)新城幸也(ヨーロッパカー) +41秒
<総合>
(1)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) 53時間15分6秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +37秒
(3)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分52秒
(4)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +2分32秒
(5)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +2分50秒
(6)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +3分29秒
(7)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +3分37秒
(8)バウテル・プールス(オランダ=オメガファルマ・クイックステップ) +4分6秒
(9)スティーブ・モラビト(スイス=BMCレーシング) +4分20秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +4分41秒
(79)別府史之(トレックファクトリー) +1時間9分5秒
(128)新城幸也(ヨーロッパカー) +1時間36分
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・第14S(5月24日、アリエ〜オローパ=162km)上級山岳 |
バッタリーンV ウランのリードは32秒に
(写真=第14ステージを制したバッタリーン=AP)
エンリーコ・バッタリーン(イタリア=バルディーニ・CSF)が大逆転で頂上ゴールの山岳ステージを制した。リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)は3分4秒遅れの22位でゴール。マリア・ローザは守ったが、2分59秒遅れの21位でゴールした2位カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)との差は32秒に縮まった。
頂上ゴール直前でダリオ・カタルド(イタリア=チームスカイ)とハリンソン・パンタノ(コロンビア=コロンビア)が先行。勝負は2人の一騎打ちと見られたが、残り50メートルでバッタリーンが急襲。一気に抜き去り、粘るカタルドも振り切ってゴールした。2位は同タイムでカタルド。3位は7秒遅れでパンタノ。
バッタリーンは「最後の1キロまで勝てるとは思わなかった。疲れていて足はもう限界だったからね。だけど、2人が下がってくるのが見えた。そこですぐに踏み込んで近づき、歯を食いしばって残り20メートルで抜いたんだ。素晴らしい勝利だった」と喜んだ。
別府史之(トレックファクトリー)は21分58秒遅れの116位で、総合は1時間27分59秒遅れの89位。新城幸也(ヨーロッパカー)は32分4秒遅れの165位で、総合は2時間5分遅れの135位。
<ステージ>
(1)エンリーコ・バッタリーン(イタリア=バルディーニ・CSF) 4時間34分41秒
(2)ダリオ・カタルド(イタリア=チームスカイ) +0秒
(3)ハリンソン・パンタノ(コロンビア=コロンビア) +7秒
(4)ヤン・ポランチ(スロバキア=ランプレ・メリダ) +17秒
(5)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=ティンコフ・サクソ) +22秒
(6)アルバート・ティメル(オランダ=ジャイアント・シマノ) +26秒
(7)エマヌエーレ・セッラ(イタリア=アンドローニジョカトリ) +28秒
(8)マッティーア・カッタネオ(イタリア=ランプレ・メリダ) +33秒
(9)ティム・ウェレンス(ベルギー=ロット・ベリソル) +39秒
(10)イバン・サンタロミータ(イタリア=オリカ・グリーンエッジ) +54秒
(116)別府史之(トレックファクトリー) +21分58秒
(165)新城幸也(ヨーロッパカー) +32分4秒
<総合>
(1)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) 57時間52分51秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +32秒
(3)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分35秒
(4)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +2分11秒
(5)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +2分33秒
(6)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +3分4秒
(7)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +3分16秒
(8)バウテル・プールス(オランダ=オメガファルマ・クイックステップ) +4分1秒
(9)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +5分7秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +5分13秒
(89)別府史之(トレックファクトリー) +1時間27分59秒
(135)新城幸也(ヨーロッパカー) +2時間5分
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・第15S(5月25日、バルデンゴ〜モンテカンピオーネ=217km)上級山岳 |
23歳アールがモンテカンピオーネ峠制す
(写真=独走Vを果たしたアール=AP)
23歳のファビオ・アール(イタリア=アスタナ)が独走でモンテカンピオーネ峠を制し、ステージ優勝を果たして総合4位に浮上した。総合首位のリゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)は42秒遅れの5位でゴール。総合2位のカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)が1分13秒遅れの10位に終わったため、リードを1分3秒に広げてマリア・ローザを守った。
アールは残り3キロでリゴベルト・ウラン(コロンビア=チームスカイ)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)らの追走集団からアタック。追走してきたウランとともに先頭を走るファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア)とピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)に迫り、残り2・3キロでつかまえ一気に追い抜いた。ウランはこのアタックにはついていけず、独走で勝利を物にした。2位には21秒遅れでドゥアルテ。23秒遅れの3位にはキンタナが入った。
<ステージ>
(1)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) 5時間33分5秒
(2)ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア) +21秒
(3)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +23秒
(4)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)
(5)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +42秒
(6)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +57秒
(7)フランコ・ペッリツォッティ(イタリア=アンドローニジョカトリ) +1分8秒
(8)ダニエル・モレノ(スペイン=カチューシャ)
(9)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +1分13秒
(10)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)
(76)別府史之(トレックファクトリー) +19分17秒
(139)新城幸也(ヨーロッパカー) +29分7秒
<総合>
(1)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) 63時間26分39秒
(2)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +1分3秒
(3)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +1分50秒
(4)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +2分24秒
(5)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +2分40秒
(6)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +2分42秒
(7)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +3分4秒
(8)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +4分47秒
(9)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +5分44秒
(10)バウテル・プールス(オランダ=オメガファルマ・クイックステップ) +6分32秒
(89)別府史之(トレックファクトリー) +1時間46分34秒
(136)新城幸也(ヨーロッパカー) +2時間33分25秒
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・休息日(5月26日) |
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・第16S(5月27日、ポンテ・ディ・レーニョ〜バルマルテッロ=139km)上級山岳 |
キンタナ、悪天候の山岳制しマリア・ローザ獲得
(写真=(上)チマ・コッピの第16ステージを制したキンタナ (下)マリア・ローザを獲得したキンタナ=AP)
昨年のツール・ド・フランス総合2位のナイロ・キンタナ(24、コロンビア=モビスター)が、悪天候の山岳ステージを制してついにマリア・ローザを獲得した。
ダリオ・カタルド(イタリア=クイックステップ)が雪の標高2758メートルのステルビオ峠ピーク手前でアタックし、チマ・コッピを先頭で通過。前日まで2分40秒差で5位のキンタナらがウエットな下りでメーン集団から抜けだし、ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ)らと追走集団を形成し、最後のバルマルテッロ峠への上りのふもとでは先頭のカタルドに1分20秒差とした。前日まで総合首位のリゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)はこの時点でキンタナらからは2分以上遅れていた。
上りに入り追走集団の中からキンタナ、ヘシェダル、ローランの3人が先行し、残り17・5キロで先頭のカタルドをとらえ、残り16キロで突き放した。さらに、残り5キロでローランが脱落。キンタナとヘシェダルが協調態勢でゴールを目指したが、残り1キロでのキンタナのアタックヘシェダルはついて行けず、キンタナが最後まで踏み込んでフィニッシュラインを通過した。8秒差の2位にヘシェダル、1分13秒差の3位にローランが入った。
ウランは4分11秒差の9位でゴールし、ステージを制したキンタナが1分41秒差をつけて総合首位に躍り出た。最後の上りで遅れたカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)は4分48秒差の10位で、総合は3分21秒遅れの3位。
キンタナは「雨が降っていてとても危険だった。ステルビオ峠の上りはひとつになって上り、下りも一緒だったが、気がついたら4、5人が集団から抜け出していた。上りは自分のリズムで上った。今日にすべてを注ぎ込んだ。最後までいい感じだった」と話した。
別府史之(トレックファクトリー)は39分33秒遅れの86位で、総合は2時間23分37秒遅れの88位。新城幸也(ヨーロッパカー)は44分7秒遅れの158位で、総合は3時間15分2秒遅れの131位。
<ステージ>
(1)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) 4時間42分35秒
(2)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +8秒
(3)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +1分13秒
(4)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +3分32秒
(5)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +3分37秒
(6)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +3分40秒
(7)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +4分8秒
(8)セバスチャン・エナオ(コロンビア=チームスカイ) +4分11秒
(9)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)
(10)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +4分48秒
(86)別府史之(トレックファクトリー) +39分33秒
(158)新城幸也(ヨーロッパカー) +44分7秒
<総合>
(1)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) 68時間11分44秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +1分41秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +3分21秒
(4)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +3分26秒
(5)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +3分28秒
(6)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +3分34秒
(7)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +3分49秒
(8)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +4分6秒
(9)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +4分16秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +8分2秒
(88)別府史之(トレックファクトリー) +2時間23分37秒
(131)新城幸也(ヨーロッパカー) +3時間15分2秒
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・第17S(5月28日、サルノーニコ〜ビットーリオ・ベネト=204km) |
ピラッツィがV キンタナは首位守る
(写真= =AP)
ステファノ・ピラッツィ(27、イタリア=バルディーニ・CSF)が逃げ切りでプロ初勝利を挙げた。バルディーニ・CSFは第13ステージのマルコ・カノーラ(イタリア)、第14ステージのエンリーコ・バッタリーン(イタリア)に続き、今大会3勝目。
レースはアタック合戦の末、ようやく26人の逃げが決まった。この中で総合の最高の成績は48分50秒遅れのダミアーノ・クネゴ(イタリア=ランプレ・ISD)であったため、メーン集団は逃げを容認。差は12分まで開いた。
この逃げ集団からトーマス・デヘント(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ)が最後の上りのふもとでアタック。ピーク付近でピラッツィが追いつき、ティム・ウェレンス(ベルギー=ロット・ベリソル)ジェイ・マッカーティー(オーストラリア=サクソ・ティンコフ)マッテーオ・モンタグーティ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)も合流して5人の逃げグループを形成した。そして、残り1・2キロでピラッツィがアタック。これが決まってそのまま逃げきった。同タイムの2位にウェレンス、3位にはマッカーティーが入った。
ゴール後、涙を流しながら勝利を喜んだピラッツィは「子どものころにジロを見てから夢見ていたゴールに、今日たどりついた。ハッピーだ。この瞬間を楽しみたいし、絶対に忘れない」と話した。
首位ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)、2位リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)、3位カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)は15分36秒遅れのメーン集団でゴールし、総合上位陣に変動はなかった。
別府史之(トレックファクトリー)は15分36秒遅れの49位で、総合は2時間23分37秒遅れの90位。新城幸也(ヨーロッパカー)も15分36秒遅れの147位で、総合は3時間15分2秒遅れの132位。
<ステージ>
(1)ステファノ・ピラッツィ 4時間38分11秒
(2)ティム・ウェレンス(ベルギー=ロット・ベリソル) +0秒
(3)ジェイ・マッカーティー(オーストラリア=サクソ・ティンコフ)
(4)トマス・デへント(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ)
(5)マッテーオ・モンタグーティ(イタリア=AG2R・ラモンディアル)
(6)ジュシー・ベイッカネン(フィンランド=FDJ.fr) +28秒
(7)サイモン・ゲスク(ドイツ=ジャイアント・シマノ)
(8)ファビオ・フェッリーネ(イタリア=トレックファクトリー)
(9)マルコ・カノーラ(イタリア=バルディーニ・CSF)
(10)セルジュ・パウエルス(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ)
(49)別府史之(トレックファクトリー) +15分36秒
(147)新城幸也(ヨーロッパカー) +15分36秒
<総合>
(1)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) 73時間5分31秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +1分41秒
(3)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +3分21秒
(4)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +3分26秒
(5)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +3分28秒
(6)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +3分34秒
(7)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +3分49秒
(8)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +4分6秒
(9)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +4分16秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +8分2秒
(90)別府史之(トレックファクトリー) +2時間23分37秒
(132)新城幸也(ヨーロッパカー) +3時間15分2秒
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・第18S(5月29日、ベッルーノ〜リフージオ・パナロッタ=171km)上級山岳 |
アレドンド独走V エバンス9位後退
(写真=独走で第18ステージを制したアレドンド=AP)
山岳賞ジャージを着たジュリアン・アレドンド(25、コロンビア=トレックファクトリー)が独走で山岳ステージを制した。ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)は2分46秒遅れで総合2位リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)と同タイムの10位でゴールし、マリア・ローザを守った。
逃げ集団にいたアレドンドは、残り4キロのリフージオ・パナロッタ峠の上りでアタック。粘るファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア)を振り切って抜けだし、ゴール前は蛇行しながらもガッツポーズでゴールした。17秒遅れの2位にドゥアルテ、37秒遅れの3位にフィリップ・デイグナン(アイルランド=チームスカイ)。
大きな勝利を挙げたドゥアルテは「この勝利が探し求めていたものだ」と喜んだ。
総合3位のカデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング)は4分24秒遅れの21位と沈み9位に後退。3位には2分49秒遅れの13位でゴールしたピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)が浮上した。
別府史之(トレックファクトリー)は17分56秒遅れの71位で、総合は2時間38分47秒遅れの83位。新城幸也(ヨーロッパカー)は24分33秒遅れの111位で、総合は3時間36分49秒遅れの128位。
明日の第19ステージは山岳の個人タイムトライアル(26・8キロ)が行われる。
<ステージ>
(1)ジュリアン・アレドンド(コロンビア=トレックファクトリー) 4時間49分51秒
(2)ファビオ・ドゥアルテ(コロンビア=コロンビア) +17秒
(3)フィリップ・デイグナン(アイルランド=チームスカイ) +37秒br />
(4)フランコ・ペッリツォッティ(イタリア=アンドローニジョカトリ) +1分20秒
(5)エドアルド・ザルディーニ(イタリア=バルディーニ・CSF) +1分24秒
(6)トーマス・デヘント(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ) +1分38秒
(7)イバン・バッソ(イタリア=キャノンデール) +1分43秒
(8)ダリオ・カタルド(イタリア=チームスカイ) +1分59秒
(9)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +2分43秒
(10)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +2分46秒
(71)別府史之(トレックファクトリー) +17分56秒
(111)新城幸也(ヨーロッパカー) +24分33秒
<総合>
(1)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) 77時間58分8秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +1分41秒
(3)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +3分29秒
(4)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +3分31秒
(5)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ)
(6)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +3分52秒
(7)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +4分32秒
(8)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +4分37秒
(9)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +4分59秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +8分33秒
(83)別府史之(トレックファクトリー) +2時間38分47秒
(128)新城幸也(ヨーロッパカー) +3時間36分49秒
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・第19S(5月30日、バッサーノ・デル・グラッパ〜チーマ・グラッパ=26.8km)山岳個人TT |
キンタナ、山岳個人TT制しリード3分超
(写真=山岳個人タイムトライアルを走るキンタナ(AP)=AP)
総合首位のナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)が1時間5分37秒のタイムで山岳個人タイムトライアル(26・8キロ)を制し、同2位リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)との差を3分7秒差まで開いた。
上りでの強さを見せつけ、第16ステージに続く今大会2勝目を挙げたキンタナは「優勝への大きな手応えを感じる」と話した。
17秒遅れの2位にファビオ・アール(イタリア=アスタナ)が入り、総合では3分48秒遅れの3位に浮上した。ウランは1分26秒遅れの3位で、総合は2位を守ったが3分7秒差と大きく後退した。前日総合3位に浮上したピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー)は1分57秒遅れの4位で、総合は5分26秒遅れの4位に後退した。
別府史之(トレックファクトリー)は11分19秒遅れの109位で、総合は2時間50分6秒遅れの83位。新城幸也(ヨーロッパカー)は12分6秒遅れの124位で、総合は3時間48分55秒遅れの128位。
明日の第20ステージは今大会最後の山岳ステージで、標高1730メートルのモンテ・ゾンゴランへの頂上ゴールとなっている。
<ステージ>
(1)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) 1時間5分37秒
(2)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +17秒
(3)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +1分26秒
(4)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +1分57秒
(5)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +2分24秒
(6)フランコ・ペッリツォッティ(イタリア=アンドローニジョカトリ) +3分33秒
(7)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +3分28秒
(8)セバスチャン・エナオ(コロンビア=チームスカイ) +3分48秒
(9)ティム・ウェレンス(ベルギー=ロット・ベリソル) +4分
(10)ダリオ・カタルド(イタリア=チームスカイ) +4分10秒
(109)別府史之(トレックファクトリー) +11分19秒
(124)新城幸也(ヨーロッパカー) +12分6秒
<総合>
(1)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) 79時間3分45秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +3分7秒
(3)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +3分48秒
(4)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +5分26秒
(5)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +6分16秒
(6)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +6分59秒
(7)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +9分25秒
(8)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +9分29秒
(9)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +10分11秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +13分59秒
(83)別府史之(トレックファクトリー) +2時間50分6秒
(128)新城幸也(ヨーロッパカー) +3時間48分55秒
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・第20S(5月31日、マニアーゴ〜モンテ・ゾンコラン=167km)上級山岳 |
キンタナがジロV王手「99%やり遂げた」
(写真=マリア・ローザを守ったキンタナ=AP)
ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター)が総合優勝に王手を懸けた。
今大会最後の山岳ステージで、総合首位のキンタナは同2位のリゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)とともに、トップから4分45秒遅れの同タイムの17位でゴール。3分7秒のリードを保ったまま、明日の最終の平たんステージに臨むことになり、初のグランツール総合優勝をほぼ確定させた。
表彰台で涙を流したキンタナは「99%やり遂げた。涙は幸せの涙だよ。人生の中でとてつもない事をやり遂げたんだ」と喜んだ。そして「今年はツールを走ることはないが、来年は挑戦するつもりだ。(ジロとツールと両方に参加するのかと聞かれ)それは可能だ。それについてチームと話しているところだ」とした。
ロジャースV「最後の1キロは夢のよう」
(写真=第20ステージを逃げきりで制したロジャース=AP)
マイケル・ロジャース(オーストラリア=サクソ・ティンコフ)が今大会2度目のステージ優勝を果たした。
モンテ・ゾンコランへの頂上ゴールへ向かいフランチェスコ・ボンジョルノ(イタリア=バルディーニ・CSF)と2人で先行していたが、ボンジョルノが沿道の観客から尻を押された瞬間、左足を着いてバランスを崩しストップ。ロジャースはそのまま走り続け、ペースダウンしたボンジョルノとの差を開いて独走でゴールした。
ロジャースは「気がつかなかった。ボンジョルノには申し訳ない。何度も振り切ろうとしていてできなかった。不幸なことが起こったんだね」と気遣いながら、勝利に関しては「最後の1キロは夢のようだった。いつも頂上ゴールを勝つ夢を見ていたんだ。これが初めての勝利だ」と喜んだ。
38秒遅れの2位にフランコ・ペッリツォッティ(イタリア=アンドローニジョカトリ)、49秒遅れの3位にボンジョルノが入った。
別府史之(トレックファクトリー)は12分46秒遅れの69位で、総合は2時間58分7秒遅れの82位。新城幸也(ヨーロッパカー)は20分51秒遅れの113位で、総合は4時間5分1秒遅れの128位。
<ステージ>
(1)マイケル・ロジャース(オーストラリア=サクソ・ティンコフ) 4時間41分55秒
(2)フランコ・ペッリツォッティ(イタリア=アンドローニジョカトリ) +38秒
(3)フランチェスコ・ボンジョルノ(イタリア=バルディーニ・CSF) +49秒
(4)ニコラ・ロッシュ(アイルランド=ティンコフ・サクソ) +1分35秒
(5)ブレント・ブックウォルター(米国=BMCレーシング) +1分37秒
(6)ロビンソン・チャラプド(コロンビア=コロンビア) +1分46秒
(7)ゲオルク・プライドラー(オーストリア=ジャイアント・シマノ) +1分52秒
(8)マキシム・モンフォール(ベルギー=ロット・ベリソル) +2分12秒
(9)ダリオ・カタルド(イタリア=チームスカイ) +2分24秒
(10)サイモン・ゲスク(ドイツ=ジャイアント・シマノ) +2分37秒
(69)別府史之(トレックファクトリー) +12分46秒
(113)新城幸也(ヨーロッパカー) +20分51秒
<総合>
(1)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) 83時間50分25秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +3分7秒
(3)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +4分4秒
(4)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +5分46秒
(5)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +6分41秒
(6)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +7分13秒
(7)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +11分9秒
(8)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +12分
(9)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +13分35秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +15分49秒
(82)別府史之(トレックファクトリー) +2時間58分7秒
(128)新城幸也(ヨーロッパカー) +4時間5分1秒
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・第21S(6月1日、ジェモーナ・デル・フリウリ〜トリエステ=172km) |
キンタナがジロ初優勝 別府、新城は完走
(写真=ジロ・デ・イタリアで初の総合優勝を果たしたキンタナ=AP)
昨年のツール・ド・フランス総合2位のナイロ・キンタナ(24、コロンビア=モビスター)が、初のグランツアー総合優勝を果たした。
上りのスペシャリストのキンタナは、2分40秒遅れの総合5位で迎えた悪天候の上級山岳の第16ステージを制し、リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ)からマリア・ローザを奪いとると、山岳個人タイムトライアルの第19ステージも圧倒的な強さを見せつけて総合2位ウランを突き放し、3分7秒差で迎えた最終第21ステージも安全にトップから9秒遅れのメーン集団の82位でゴールし、コロンビアに初のジロ・デ・イタリア優勝をもたらした。
キンタナは表彰台でコロンビア国旗に「Gracias muchachos」と書かれているのを見て「感動的だ。今日ここにこんなにコロンビア人が来るなんて思っていなかった。やっとこれでジロを勝ったといえる。チームメートとここでサポートしてくれた家族に感謝したい」と喜びを語った。
総合2位にはやはりコロンビア人のウラン、同3位には23歳のファビオ・アール(イタリア=アスタナ)が入った。また、山岳賞にもコロンビア人のジュリアン・アレドンド(トレックファクトリー)が輝き、今年のジロはコロンビア旋風が吹き荒れた。スプリント賞はナセル・ブアニ(フランス=FDJ.fr)、新人賞はキンタナ。
ステージは集団スプリントをルカ・メゲッツ(スロベニア=ジャイアント・シマノ)が制した。2位にジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー)、3位にタイラー・ファラー(米国=ガーミン・シャープ)が入った。
日本の別府史之(トレックファクトリー)、新城幸也(ヨーロッパカー)はともに9秒遅れのメーン集団でゴールし、完走を果たした。総合は別府が2時間58分7秒遅れの82位、新城が4時間5分1秒遅れの127位だった。
<ステージ>
(1)ルカ・メゲッツ(スロベニア=ジャイアント・シマノ) 4時間23分58秒
(2)ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア=トレックファクトリー) +0秒
(3)タイラー・ファラー(米国=ガーミン・シャープ)
(4)ナセル・ブアニ(フランス=FDJ.fr)
(5)ロベルト・フェラーリ(イタリア=ランプレ・メリダ)
(6)レオナルド・ドゥケ(コロンビア=コロンビア)
(7)ルーカ・パオリーニ(イタリア=カチューシャ)
(8)トッシュ・バンデルザンド(ベルギー=ロット・ベリソル)
(9)ボルト・ボジッチ(スロベニア=アスタナ)
(10)イイヨ・ケイス(ベルギー=オメガファルマ・クイックステップ)
(28)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +0秒
(52)新城幸也(ヨーロッパカー) +9秒
(78)別府史之(トレックファクトリー) +9秒
(82)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) +9秒
<総合>
(1)ナイロ・キンタナ(コロンビア=モビスター) 88時間14分32秒
(2)リゴベルト・ウラン(コロンビア=オメガファルマ・クイックステップ) +2分58秒
(3)ファビオ・アール(イタリア=アスタナ) +4分4秒
(4)ピエール・ローラン(フランス=ヨーロッパカー) +5分46秒
(5)ドメニコ・ポッツォビーボ(イタリア=AG2R・ラモンディアル) +6分32秒
(6)ラファル・マイカ(ポーランド=ティンコフ・サクソ) +7分4秒
(7)ウィルコ・ケルデルマン(オランダ=ベルキン) +11分
(8)カデル・エバンス(オーストラリア=BMCレーシング) +11分51秒
(9)ライダー・ヘシェダル(カナダ=ガーミン・シャープ) +13分35秒
(10)ロベルト・キセルロウスキー(クロアチア=トレックファクトリー) +15分49秒
(82)別府史之(トレックファクトリー) +2時間58分7秒
(128)新城幸也(ヨーロッパカー) +4時間5分1秒
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