<フィギュアスケート:世界選手権>◇28日◇さいたまスーパーアリーナ

 羽生結弦(19=ANA)が、逆転で初優勝を飾った。SP3位で迎えたフリーで191・35点をたたき出し、合計282・59点をマーク。先にフリー演技を終えていた暫定1位町田を0・33点かわした。

 SP首位で折り返した町田樹は、282・26点で2位だった。

 表彰式を終え、メダルを胸に羽生と町田がインタビューに応じた。

 ――日本男子で史上初の1、2フィニッシュの世界選手権

 羽生

 すごいうれしかったです。

 本当にフリーだけですけど、いい演技できて良かったです。

 町田

 僕も全てを出し尽くしてたので、後悔はないです。いい戦いが出来て本当にうれしいです。来年は(羽生のメダルを指し)これを目指します。

 羽生

 来年もこれ目指します。

 ――2人並んでの表彰台

 羽生

 すごくうれしかった。僕が初めて世界選手権に出たときも、2つの日の丸を揚げることが出来たので、またこの日本で君が代を聴くことが出来たので、よかった。

 ――初出場でのメダル

 町田

 本当に光栄。僕をサポートしてくれた方々、会場で応援してくれた皆さま、日本全国、世界の皆さん、ありがとうございました。お陰で銀メダルを獲ることが出来ました。

 ――順位が決まって、2人で話をしていたが

 町田

 本当にうれしかった。20年スケートをやってきて、1番いい戦いができた。

 羽生

 自分もフリーで意地を出さないといけないような点数差だったので、すごい燃えました。楽しかったです。

 ――お互い良い刺激になった

 羽生

 僕はいい刺激をいただいた。(町田)樹くんはどうですか

 町田

 彼(羽生)を目標に頑張ってきたので、来年は容赦なくぶっ潰しにいきます。(笑い)

 ――2人は世界をリードしていく立場に。今後に向けて

 羽生

 3つの大きな舞台で金メダル全部取ることが出来ましたけれども、まだ実力的には足りないなという部分が、まだ僕にはある。表現のほうもしっかりやっていかないといけないと思うので、(町田)樹選手の火の鳥のような、すばらしい演技が出来るように頑張っていきたいと思います。

 町田

 グランプリファイナル、オリンピック、世界選手権と(羽生君を)すごい尊敬しています。来シーズンは、良いライバルでいけたら、僕もうれしいです。