<フィギュアスケート:世界選手権>◇29日◇さいたまスーパーアリーナ

 これが現役最後の大会となる鈴木明子(29=邦和スポーツランド)が、22年間のスケート人生を締めくくった。

 リンクに登場すると「アッコちゃ~ん、頑張って~」と声援が背中を後押しした。

 冒頭のコンビネーションジャンプ。3ルッツが2ルッツになったが、気持ちを切らさず、2トゥーループ-2ループと3連続ジャンプにつなげた。

 その後のジャンプ、スピンなど丁寧に思いを込めて、滑った鈴木は演技終了後、リンクを離れる際に深々と頭を下げ、“別れ”を告げた。

 フリーはシーズンベストに約5点およばなかったが、122・70点。合計193・72点をマークした。

 「最後までやりきって『これが私のスケートです』といって終われるように」と話していた鈴木は、ラストダンスを終え、充実の表情だった。