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関学あと2点…大学王座届かず/アメフト

試合後、悔しそうな表情で座り込むQB三原(左)ら関学大の選手(撮影・加藤仁)
試合後、悔しそうな表情で座り込むQB三原(左)ら関学大の選手(撮影・加藤仁)

<アメリカンフットボール東西大学王座決定戦甲子園ボウル:法大45-43関学大>◇17日◇甲子園

 残り2分27秒で、あと2点が遠かった。関学大は法大に第2Q終盤時点で最大21点差をつけられ、そこから猛反撃。第4Q12分にRB古谷明仁(4年=三木)のTDから、TFPのギャンブルに成功。43-45まで詰め寄ったが、5年ぶりの大学王座には届かなかった。法大は2年連続5度目の優勝。日本一をかけて、来年1月3日のライスボウル(東京ドーム)で、社会人王者のオンワードスカイラークスと激突する。

 両校優勝では意味がない。関学大は同点ではなく、逆転を狙った。第2Q13分時点で最大21点も許したリードは、第4Q10分で10点差に。25歳のRB古谷が走った。法大のプレッシャーをはねのけ、エンドゾーン左隅にTDダイブを決めた。あと4点。1点のTFPを決めてもFGで追いつけるだけ。2点を狙った。スペシャルプレーだ。QB三原からP浅海を経たボールを抱え、WR水原が右隅に走りこんだ。

 第4Q12分33秒。攻め抜いた末の2点差を残し、残り2分27秒が過ぎ去った。

 古谷は兵庫・三木高では1度も試合に勝てなかった。「最高のフットボールをやってみたい」と志した関学大の入試に2度失敗。一度は岐阜の大学に入学したが、憧れは消えなかった。「後悔したくない」と1年で中退。再び浪人して3年遅れで入部した。衰えた体力、失った感覚を取り戻すよう地道に筋力トレーニングを重ね、体重は入学時から15キロ増の76キロ。関西を代表するランナーになった。大学最後の試合に「いい姿を見せることができました」とスタンドから応援した父・敏明さん(60)と母・孝子さん(58)に感謝した。

 「甲子園は最高だった。芝、歓声、そしてこの悔しさ。後輩にはこの思いを忘れないで、次につなげて欲しい」。LB柏木主将は泣きじゃくる下級生に声をかけ続けた。

 4年も甲子園に来れなかった。部史上最長の冬の時代に、専属トレーナーによってトレーニングメニューは見直され、栄養士の指導を仰ぎ、学食では鳥のささみや豆腐など、高たんぱく質の専門メニューを出してもらった。自薦で主将になった柏木も「チーム一丸で戦わないと甲子園にはいけない」と下級生とのミーティングを増やした。多くの改革を経て、やっとトンネルを抜け出した。

 5年ぶりの「聖地」で5年ぶりの白星は逃した。それでも、鳥内秀晃監督(48)は「ようやった…」と声を震わせ、涙をこぼした。たった2点差。来年こそその差を埋めてみせる。【近間康隆】

[2006年12月18日10時6分 紙面から]

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