令和の令は瀬令奈の令。令和の和は所属先・三和シヤッターの和。時代の申し子、青木瀬令奈です。いつになく長いゴールデンウイーク明け、いかがおすごしですか? 毎週火曜日「せれにゃん塾」。ゴルフには最高のシーズンがやってきました。今週のテーマは「ゲームマネジメント」。身につければ、ゴルフだけじゃなく、人生も順風満帆になります。


「ゲームマネジメント」を身につければ人生も順風満帆に
「ゲームマネジメント」を身につければ人生も順風満帆に

現在、ゴルフがうまいか下手か、ということはさておき、いいゴルファーかどうか、というのは少し一緒にプレーしてみればすぐに分かります。周りがしっかり見えていて、同伴競技者だけでなく前後の組などのことにしっかりと気を配りながらプレーできるかどうかです。できない人というのは、自分のことしか考えていない人。ゴルファーとして、ではなく、人間としてそういう人なんです。

ゴルフは個人スポーツですが、1人ではなく、何人か(大抵は4人ですが)でプレーするのが一般的です。日本ではあまり機会がありませんが、海外だと1人でプレーできることもありますね。それでも、広いゴルフ場を独り占めしているわけでは決してない。だからやっぱり、周囲のことが見えていないと都合が悪いわけです。

ゴルフのレッスンじゃないみたい、ですって? そんなことはないですよ~。ここからが大事なところ。読んでみてください。



ゴルフをしていて周囲が見えている人は、ビジネスでも人生でも周りが見えているということ。そう。周囲を見て気を配りつつ、自分のゴルフをしっかり貫いてプレーできる人は、人生でも成功しやすい人。まだ20歳そこそこの私が言うのもおかしいでしょうか。でも、プロゴルファーは、たくさんの“成功者”にお会いする機会が多い仕事です。その中でも、自分のことしか考えていない人と、そうでない方がいる。その差は大きいということに気づかされます。

スイングがいいとか、飛距離が出るとかだけが問われるわけではないのがゴルフの奥深いところ。周囲が見えている人は、場面、場面できちんとした選択をすることができます。クラブ選択に始まって、狙っていくべきかレイアップするべきかを瞬時に選択できるのは大きなこと。自分のことだけではありません。同伴競技者2人が両サイドで同時に打とうとするのを見たらどうするか。他の人のペースを気遣い、他の組に迷惑をかけないようにできるか。などなど…。ゴルフ場にいる皆が気持ちよくプレーできるように、気を使いながら、常に正しく選択しているわけです。正しい選択を続けていればスコアもよくなるものです。


いいゴルファーかどうかは一緒にプレーすればすぐ分かります
いいゴルファーかどうかは一緒にプレーすればすぐ分かります

ねっ!? 仕事や人生によく似ていると思いませんか? ゴルフが人生に例えられるのはこういうことがあるからなのでしょう。一緒にプレーして信頼が深まることもあれば、逆もある。そう、広い意味でのゴルフのゲームマネジメントは、仕事や人生のマネジメントにつながります。これがうまい人は出世もしやすいみたい。大きな会社の社長になる人、起業して成功する人は、そういう人が多いようです。婚活にも…、もちろんいいに決まっています。

さあ、五月病になってる暇なんてありません! ゲームマネジメントを常に考えられるようになって、人生もうまく乗り切っていきましょう。

◆青木瀬令奈(あおき・せれな)1993年(平5)2月8日生まれ、群馬県前橋市出身。実家は音楽教室で、瀬令奈は「セレナーデ(小夜曲)」から名付けられた。身長153センチ。ゴルフ好きの父について7歳でクラブを握る。小柄ながら小技が抜群で、2006年日刊アマ全日本女子に史上最年少の13歳で優勝。数々の実績をアマチュア時代に残す。11年プロ転向。17年ヨネックスレディースで初優勝。18年賞金ランキング31位。三和シヤッター工業所属。

 ◆取材構成=遠藤淳子(清流舎)

 ◆撮影=横山健太

 ◆取材協力=飯能グリーンCC(埼玉・飯能市)