<全国高校ゴルフ>◇団体の部最終日◇5日◇レーサムゴルフ&スパリゾートほか◇出場男子38校、女子17校◇日刊スポーツ新聞社主催
2位に6打差をつけてスタートした宮城・東北が、この日も順調にスコアを伸ばし、2日間トータル426ストロークで2年ぶり6度目の優勝。
東北が伝統の力で復活Vを決めた。先月行われた東北大会では優勝したものの調子を落としていたメンバーが見違える活躍を披露した。主将の青木元美が初日に公式戦ベストスコアの68を出すと、最終日は2年生の高島早百合が70で公式戦ベストをたたき出した。川崎菊人監督(34)は「東北大会を終えて全国大会までの1カ月間に『チームの団結力』と『自信をつけさせる』に主眼を置いてきた」と話す。「団結力」は出場校中1番乗りの7月28日に群馬入り、共同生活を送ることで芽生えさせた。もう1つの「自信」は群馬入り後、同校OBの原江里菜プロと練習ラウンドを行ったことで自信と度胸をつけさせた。「原とラウンドすれば全国の強豪選手にはびびらないでしょう。とにかく緊張感を与えたかった」と川崎監督の思惑がズバリ決まった。「電話1本でプロが駆け付けてくれる、これは伝統の力でしょう」(川崎監督)の通り青木も全国大会連覇中だった強い東北に憧れて大阪から東北の門をたたいた。「東北に来て良かった。今日は生きてきたなかで1番嬉しい」と喜んだ。
川崎監督は「5連覇は実力のある選手たちが実力通りに力を出した結果、今回は有名選手がいないなか、こちらの想像を超えて実力を出してくれた」とふり返った。初日のリードを意識せず「とにかくパーを取る。パー4なら2オン2パット。それ以上のことはしなくていいし、初日のことなんか考えなくていいよ」と選手に声を掛けリラックスさせた。
この優勝で堀越(東京)と並んでいた最多優勝回数を更新、単独の1位になった。青木は高島に「来年は連覇なんて意識しなくていいよ」と声を掛けたが「いや意識しますよ。やっぱり優勝したいですから。団体戦は楽しい」と新たな興味を見つけたようだった。
川崎監督はゴルフ部の前に野球部のコーチだった。その時の教え子(我妻敏さん)が監督になり、率いた野球部が甲子園に出場する。「ゴルフ部に続いてほしい」と野球部にもエールを送った。野球で培った指導力に選手が見事に応えた完全優勝で5連覇に続く東北時代の到来を予感させた。


