<ゴルフ:全国高校選手権第32回団体の部>◇最終日◇5日◇三重・白山ヴィレッジGC(男子=キングコース6896ヤード、パー71)(女子=クイーンコース6425ヤード、パー72)◇男子39校(155人)、女子26校(100人)
男子は6打差の5位からスタートした沖学園(福岡)が、逆転で2年ぶり4度目の優勝を遂げた。朴正煥(2年)が3アンダー68で回るなど、2日間のトータル428で2位の本部(沖縄)とは2打差の接戦を制した。初日首位の水城(茨城)は首位を守り切れず3位に終わった。
最後まで諦めずにラウンドを終えた沖学園のメンバーに朗報が待っていた。優勝を伝えられると主将の時松源蔵(3年)は「本当ですか。先に上がった自分と坂牧のスコアが悪かったので、まさか逆転しているとは…」と驚いた表情で喜びをかみしめていた。
強風と雨で悪コンディションでのスタートとなった最終日。三重野里斗(2年)が1アンダー70で回り、前日75とスコアが伸びなかった韓国からの留学生・朴が、この日は6バーディー3ボギーの3アンダー68の活躍で、逆転優勝に大きく貢献した。昨年、沖学園に入学した朴は、控え選手でこの大会を経験。「日本が好きで沖学園を選びました。今回の優勝はうれしいし今のゴルフはすごく楽しい」と喜んだ。11歳からゴルフを始め、中学時代には韓国のナショナルチームの一員にも選ばれた逸材だ。田中宏明監督(53)も「1年目は悩んでいたが、ようやくここに来て素質が開花した」と手放しに褒めていた。
同学園の校長も務める沖隆邦理事長(67)を中心に学園全体のバックアップもあり、ゴルフ部はすっかり名門になった。今回は女子が3位に甘んじたものの、中学団体の部では男女とも優勝し一挙に3冠。田中監督は「校訓でもある4つの心をゴルフでもしっかり教える」と謙虚な姿勢を選手たちに伝え続けてきた。「目土では誰にも負けるな。コースを大切にすることで、コースが試合で恩返しをしてくれることを確信している」。現に8年前の優勝時も荒天で行われたこの大会で、奇跡の逆転劇があった。「今回も雨がウチに味方してくれたのかな」と天を見上げた。6打差ならチャンスは必ず来ると信じ、一丸となった沖学園に勝利の女神はほほ笑んだ。

