石川遼(17=パナソニック)が挑むマスターズ開幕(4月9日、オーガスタナショナルGC)まで約1カ月に迫った。日刊スポーツでは4日から、各界著名人が石川へ激励、期待、アドバイスなど熱いエールを送る「遼くんへの伝言」。
第2回 最後は気持ち、開き直れ/佐々木主浩氏
4月のマスターズでは「イケイケの遼クン」を見たいね。強引でもいい、刻むことなく、ドライバーで思い切ってグリーンを狙ってほしい。まだ17歳だし、こぢんまりせず、強気な姿勢でチャレンジすればいい。楽しむくらいの気持ちでプレーしてもらいたいな。
最大の心配は、世界トップレベルの舞台で、よそ行きのプレーをしたり、考えすぎて、悔いを残してしまうこと。確かに遼くんの飛距離は世界では「並み」かもしれない。僕だって日本では球速がある方だったのに、メジャーでは普通だった。だからパワーのある打者相手は怖かった。でも結局、最後は気持ちだった。僕も「思い切り投げるしかない」と開き直ったおかげで、メジャー1年目で新人王を取れたんだ。
プロゴルファーに知人が多くて、よく「どうやってプレッシャーを乗り越えたのか」と聞かれる。そのたびに「結果を考えず、自分を信じてやればいい」と答えている。でも野球以上にゴルフはプレッシャーのかかるスポーツだよね。野球は失投しても打者が打ち損じることもある。でもゴルフは自分のプレーがすべてだからね。だからなおさら自分の納得できるプレーをしてほしいな。
将来は米ツアー参戦が目標と聞いている。本格参戦したら、試合のない日にどうリフレッシュするかが重要になるよ。僕の場合は、日本にいた時と同じ「試合後のバー」だった。打たれてムカムカしていても、バーで酒を飲めばスカッと寝られた。全米各地に遠征したけど、食事に好き嫌いもないから、どんな店でもふらっと入ることができたしね。日本と同じ息抜きを持つことが大切だと思う。
英語も心配ないよ。遼クンは英会話を始めているらしいけど、僕はメジャーに行く前は、全然勉強しなかったな。確かに始めは理解できなかったけど、恥ずかしがらずに、単語だけどんどんコミュニケーションを図った。一生懸命に話せば、相手にも通じる。しばらく滞在すば、言葉なんて自然と慣れてくるんだ。
いかに試合で自分のプレーに集中して、いかに試合後リフレッシュできるか。マスターズも、米ツアーも、そんな当たり前のことが成功のカギを握っている。
◆佐々木主浩(ささき・かずひろ)1968年(昭43)2月22日、宮城県生まれ。東北高、東北福祉大を経て、89年ドラフト1位で大洋(現横浜)入り。91年からストッパーに転向して98年の優勝に貢献。00年にFAを行使して米メジャー・マリナーズに移籍。1年目に2勝37セーブで新人王獲得。04年に横浜復帰。05年に引退後、日刊スポーツ評論家などで活躍中。
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