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 石川遼(17=パナソニック)が挑むマスターズ開幕(4月9日、オーガスタナショナルGC)まで約1カ月に迫った。日刊スポーツでは4日から、各界著名人が石川へ激励、期待、アドバイスなど熱いエールを送る「遼くんへの伝言」。

第5回 スーパースターになって/石田純一氏

 遼クンとは何度か会っているけれど、驚かされるのは「インナーマインド」がしっかりしているということ。ゴルファーはみんなそうなんだけど、自己マネジメントができているんですよ。ビジョンが、明確なんですね。「マスターズ優勝」というはっきりとした目標がある。だから、あの年齢でも決してぶれない。

石田純一氏 イチロー選手が日本で初めて200本安打を達成した時に「努力してうまくなった結果」みたいに言われたけど、ちょっと違うと思うんですよ。きっと彼は最初から「200本打つ」ことを目標にして、そのために何をすればいいかを考えていたんじゃないか。遼クンも同じ。遠い目標かもしれないけれど「マスターズ優勝」のために今、何をすべきかを考えている。

 僕が本当に遼クンをすごいと思ったのは、昨年10月の日本オープンですね。あの難コースの古賀GCで、あのスコア(通算3オーバー)で回った。優勝した片山選手がそれ以上に素晴らしかったけれど、普通なら優勝してもおかしくない。ほかのゴルファーも認めざるをえなかったし、我々ゴルフ好きもすごいと思った。遼クンにその話をしたら「僕もあれで自信がつきました」って言ってましたから。だから、その後優勝しても驚きはなかった。時間の問題だったんですよ。

 彼には、スーパースターになってほしい。我々もスターなんて言われ、町に出れば今でもキャーキャー言われるし、人にちょっとぐらいは元気を与えられるかもしれない。でも、浮き沈みもある。そういうスターはたくさんいる。スーパースターは常に輝いていなければいけない。彼は今、そうなりつつあると思うんです。

 強く、美しいゴルファーでいてほしい。体もきれいなままでいないと。まだ一回り大きくなる可能性はあるけれど、太ったら駄目ですね。僕は俳優ですけど、今でも1日5キロ以上は走っている。体調管理はもちろんですが、美しい体を保つことも大切。強いだけでは駄目。それではスーパースターにはなれませんよ。

 将来的に「マスターズ優勝」を目標にする遼クンだけど、今回は無理でしょうね。僕には、マスターズは「格闘技」のように見えるんです。確かにコースは素晴らしい。グリーンはウチのじゅうたんよりきれいだし、フェアウエーはウチのベッドより滑らか。天国のようですよね。でも、それが地獄になる。特にバックナイン(10~18番)なんかは、精神的なタフさが必要ですよね。

 彼には飛ばすだけではなくて、小技もある。下りの順目をきれいに決めるなどパットもうまい。一番いいのは好奇心が強いこと。今は、設定をいろいろと変えながら引き出しを増やしている段階。いずれはオーガスタも克服するでしょう。今は、多少悪くてもがっかりしないこと。経験を積みながらも、輝いていてほしい。スーパースターは陰りを見せてはいけないですから。「インナーマインド」のしっかりしている遼クンなら、周囲の期待や重圧にも関係なく、輝きを放ち続けることができると思っています。

◆石田純一(いしだ・じゅんいち)本名・石田太郎。1954年(昭29)1月14日、東京都生まれ。早大中退後、75年に演劇勉強のため渡米。77年に演劇集団「円」に入団し、79年にNHKドラマ「あめりか物語」でデビュー。88年フジテレビ「抱きしめたい!」で人気となってトレンディー男の異名をとり、その後もドラマ、バラエティー番組などで活躍中。趣味はゴルフ。








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