石川遼(17=パナソニック)が挑むマスターズ開幕(4月9日、オーガスタナショナルGC)まで約1カ月に迫った。日刊スポーツでは4日から、各界著名人が石川へ激励、期待、アドバイスなど熱いエールを送る「遼くんへの伝言」。
第6回 「攻める石川遼」を見せてほしい/真弓明信氏
僕が石川遼に期待するのは、マスターズであっても自分らしいゴルフをしてもらいたいということだね。世界の大舞台だからといって、まとめようとか、無難にプレーしようとかは思わないでほしい。ぜひ「攻める石川遼」をオーガスタで見せてほしい。
彼の一番の魅力は、どんなコースでも、どんな大会でも、大胆に攻めていくところにある。バーンと打って、ピンをデッドに攻める。そんなプレースタイルに、見ている我々ゴルフ好きは共感している。
彼がプロとしてツアー初勝利を挙げた昨年のマイナビABC選手権。最終日の11月2日は、翌日から始まる阪神の秋季キャンプのために高知・安芸入りした日だった。空港で記者に「遼クンが勝った」と言われて「やっぱり」と答えたのを覚えている。実はあの大会で「勝つんじゃないか」という予感があったんだ。
開催コースのABCゴルフ倶楽部はよく知っていてね。何度も回っているし、トーナメント自体も、高橋勝成プロのキャディーとして何度か経験させてもらったこともあるから。ラフは結構深いけど、OBがあまりない。思い切って攻めることができるコース。逆に攻めていかないと勝てないコース。ちょうど彼の調子もよかったので「勝つならこのあたりじゃないか」と読んで、ラジオなどで予言していたんだ。
予言が当たったから言うわけじゃないけど、どんどん攻めていった時の石川遼は、それこそ年齢を感じさせない力を発揮する。それでいて、まだ伸びている。成長している。
野球は団体競技だし、ゴルフは個人プレーだから一概に比較はできないけど、今回のマスターズ挑戦は、高校を出たばかりか、まだ高校生の選手がWBCの日本代表に加わって本大会に出るようなものだよ。いや、それ以上にすごいことのように思う。こんな経験はめったにできないし、誰にでもできるもんじゃない。繰り返すけど「攻めるゴルフ」を見せてもらいたい。
◆真弓明信(まゆみ・あきのぶ)1953年(昭28)7月12日、熊本県南関町生まれ。福岡・柳川商(現柳川)電電九州を経て72年ドラフト3位で太平洋(後のクラウン、現西武)入り。79年阪神に移籍し、83年に打率3割5分3厘で首位打者に輝く。遊撃手、二塁手、外野手でそれぞれベストナイン獲得。現役通算打率2割8分5厘、292本塁打、886打点。昨秋に阪神監督就任。ゴルフはシングル級で、球界屈指の実力者。
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