男子ゴルフの今季メジャー第3戦、第140回全英オープン選手権は14日から英国南東部サンドイッチのロイヤル・セントジョージズGCで行われ、3年連続出場となる石川遼(19=パナソニック)や、メジャー2連勝を狙うロリー・マキロイ(22=英国)ら若手の活躍が期待される。

 強い海風が特徴のコースは7211ヤード、パー70。前に開催された2003年よりも全長が100ヤード以上延び、パーは1つ減った。ショットの落としどころがティーグラウンドから見えないホールも多く、スコアメークは難しそうだ。

 それでも昨年27位の石川遼は「英国の方が(全米オープン選手権より)やりやすいと感じる」と言う。思い切りの良さを失わなければショットは通用するレベルにある。問題は好不調の波が激しいパット。調子を4日間保って躍進したい。

 日本勢は6人。3年連続出場の池田勇太は初の予選突破を狙う。藤田寛之(41=葛城GC)は堅実さで決勝ラウンドを目指すが、大会前の体調不良が気掛かりだ。

 優勝候補のマキロイはアイアンショットの精度が抜群で、面白いようにチャンスをつくれる。世界ランキング1位のルーク・ドナルド(33=英国)は悲願のメジャー大会優勝を狙う。最近のメジャー大会では欧州ツアー勢の優位が続く。タイガー・ウッズ(35=米国)は左膝の故障のため出場しない。